中国ジーリー、7000台積める自社所有の輸送船を就航…新エネ車専用の積載スペースも

ジーリー・ホールディング初となる自社所有のRoRo(ロールオン・ロールオフ)船、「ジーリーJISU Fortune」
ジーリー・ホールディング初となる自社所有のRoRo(ロールオン・ロールオフ)船、「ジーリーJISU Fortune」全 2 枚

中国の自動車大手ジーリー・ホールディング(浙江吉利控股集団有限公司)は、同社初となる自社所有のRoRo(ロールオン・ロールオフ)船、「ジーリーJISU Fortune」の就航を発表した。

RoRo船とは、貨物を積載したトラックや荷台ごと輸送する船舶を指す。この船舶はJISUロジスティクスが運航し、中国の太倉港から出港して初の航海に出発した。

今回の処女航海では、5000台の車両を積載し、イギリス、オランダ、ベルギーなど欧州の主要市場に向けて出発した。この画期的な船出により、ジーリーはジーリー・オート(吉利汽車)、リンク&コー、ジーカーなど同社の多様なブランドから世界中の顧客に向けて効率的に車両を輸送することが可能になる。これはジーリーのグローバルプレゼンス強化と、世界市場への高効率な世界クラス車両の提供における重要な一歩となる。

「JISU Fortune」は全長199.9m、幅38m、設計喫水8.6m、設計速度19ノットの仕様を持ち、12階層のカーデッキを備えている。このうち8階層は固定式車両デッキ、4階層はリフティングデッキとなっており、乗用車や大型トラックなど最大7000台の積載能力を有する。船舶の12層のカーデッキはガソリン車と、リチウム電池を搭載した新エネルギー車両の両方を積載可能で、11層目と12層目は特に水素および天然ガス燃料の新エネルギー車両の輸送用に設計されている。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る