米国のEVメーカーのファラデー・フューチャー(Faraday Future)は、アラブ首長国連邦(UAE)のラスアルハイマに、同社としては中東で初となる施設を開設した。同社の中東「第三の極」戦略の実行における重要な節目となる。
このプロジェクトは、アブダビで開催された「Make it in the Emirates 2025」でラスアルハイマ経済特区(RAKEZ)とファラデー・フューチャー中東子会社(Faraday Future Middle East FZ-LLC)の間で賃貸契約が締結され、正式に発表された。
約1万平方mの施設には、オフィス、エンジニアリング工房、運営拠点が含まれる。この施設はFFブランドと将来的なFXモデルの両方をサポートし、湾岸協力会議(GCC)全域の事業拠点として機能する。将来的には欧州や北アフリカへの拡大も視野に入れている。
ラスアルハイマ経済特区(RAKEZ)のアルハムラ地区にある施設で行われた開所式は、ファラデー・フューチャーの中東進出と同社のグローバル戦略拡大における重要なステップを示すものだ。式典にはファラデー・フューチャーのグローバル共同CEOマティアス・アイト氏、最高財務責任者コティ・メカ氏、中東責任者兼エグゼクティブディレクターのチュイ・ティン・モク氏、そしてRAKEZグループCEOのラミー・ジャラド氏が出席し、このプロジェクトがFFと地域の両方にとって重要であることを強調した。