90年代の超希少ハイパー・メルセデスがイタリアを魅了、注目は世界20台のみの『CLK GTRクーペ』

メルセデスベンツ『CLK GTR』(左)と『CLK GTRクーペ』
メルセデスベンツ『CLK GTR』(左)と『CLK GTRクーペ』全 10 枚

メルセデスベンツは、イタリアのコモ湖畔で開催された「FuoriConcorso 2025」において、伝説的なレーシングカーと、公道を走れるレーシングカーを展示した。

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準備段階から注目を集めたのは、ヴィラ・デル・グルメロの庭園に移動式クレーンを使って設置された3台の名車だ。1990年製のグループCレーシングカーのメルセデスベンツ『C 11』、1997年製のレーシングスポーツカー『CLK GTR』、そしてその市販バージョンである『CLK GTRクーペ』が湖畔の高台に展示された。

会場では2日間にわたり、これら1990年代の「シルバーアロー」が観客を魅了した。さらにヴィラ・スコタではハイレベルなパネルディスカッションが行われ、メルセデスベンツのヘリテージ部門のマーカス・ブライトシュヴェルトCEOが「ラリーとF1」および「イタリアンレーシング」の討論に参加した。

今回メルセデスベンツが展示した2台のレーシングスポーツカーはいずれも、イベントの開催地であるイタリアとの関連が深い。C 11は1990年、モンツァでの480kmレースで1-2フィニッシュを飾ってデビュー。CLK GTRは1997年のFIA GTムジェロ大会で2位に入賞している。これらの車両はそれぞれ1990年のグループCシーズンと1997年のFIA GT選手権でタイトルを獲得した実績を持つ。

特筆すべきは、メルセデス・ベンツCLK GTRレーシングスポーツカーから派生した公道走行可能なハイパーカー、CLK GTRクーペだ。450kW(612hp)を誇るこの超希少車は、1998年にクーペが20台、ロードスターが5台のみ製造された。今回展示されたクーペはナショナル・オートモビル・ミュージアム「ザ・ロー・コレクション」からの出展となる。

《森脇稔》

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