VWの新型コンパクトSUV『テラ』、AI搭載で世界20か国展開へ

フォルクスワーゲン・テラ
フォルクスワーゲン・テラ全 5 枚

フォルクスワーゲン・ブラジルは、同国で開発・製造された新型コンパクトSUV『テラ』を発売した。このモデルは、2028年までに17の新型車を投入する同社の攻勢計画の5番目の製品となる。

テラはブラジルで100%開発されたSUVで、ホセ・カルロス・パボーネ率いるデザインチームによってデザインされ、サンパウロ州タウバテで製造される。このモデルは2大陸20カ国で販売される予定で、ブラジルで開発されたプロジェクトの国際展開を拡大する役割を担う。

フォルクスワーゲン・テラに搭載されるAI「OTTO」フォルクスワーゲン・テラに搭載されるAI「OTTO」

最も注目すべき特徴は、ブラジルの自動車メーカーとして初めて開発された人工知能「OTTO」の搭載だ。この生成AI技術は、クリスティーナ・セスタリ率いるVW Tech_チームによって開発され、アクセンチュア・ブラジルとの提携により実現した。

OTTOはスマートフォンアプリ「Meu VW 2.0」に統合され、VW Play Connectを通じて車両とミラーリングする。ユーザーは「Fala, Otto!(オット、話して!)」と呼びかけるだけで、車両の自律性、メンテナンス情報、車両の健康状態などのデータを取得できる。この機能は2025年後半に、ComfortとHighグレードでは標準装備として、TSI MTグレードではオプションとして提供される。

安全面では、全グレードに6つのエアバッグ、歩行者保護機能付き自動緊急ブレーキ(AEB)、電子制御安定性プログラム(ESC)などを標準装備。ComfortとHighグレードには、アダプティブクルーズコントロール(ACC)も標準装備される。

フォルクスワーゲン・テラフォルクスワーゲン・テラ

エンジンラインナップは、84hpの1.0 MPIと116hpの1.0 170 TSIの2種類。MPIバージョンは5速マニュアルトランスミッションのみだが、TSIバージョンはマニュアルと6速オートマチックトランスミッションの両方が用意される。

テラは、フォルクスワーゲンがブラジル市場でSUVセグメントを民主化し、より多くの消費者に手の届く価格で提供することを目指している。

《森脇稔》

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