トヨタ『GRヤリス Rally2』、日本以外のアジア初上陸…インドネシアでラリー参戦へ

トヨタ GRヤリス Rally2
トヨタ GRヤリス Rally2全 2 枚

トヨタGAZOOレーシング・インドネシア(TGRI)は、『GRヤリス Rally2』が日本以外のアジアで初めて登場し、TGRIの新たなラインナップに加わると発表した。

インドネシアでラリー参戦する『GRヤリス Rally2』

インドネシアのファクトリーチームが所有する初のRally2マシンとなり、激化するラリーとスプリントラリーの競争においてTGRIのパフォーマンス向上が期待される。ドライバーのライアン・ニルワンとナビゲーターのアディ・インディアルトのペアが引き続きコクピットに座り、インドネシア国内選手権制覇を目指す。

TGRIは過去3シーズン、『GRヤリスAP4』で2022年スプリントラリー国内選手権優勝と2022年ラリー選手権2位を獲得。さらに2023年スプリントラリー国内選手権も制した。Rally2クラスのマシンを使用するライバルたちとの厳しい戦いの中でも、2024年スプリントラリー選手権H2クラスで優勝を果たした。

GRヤリスAP4での活動を続ける中、TGRIは2025年スプリントラリー選手権第2戦で表彰台トップを獲得し、重要なポイントを積み上げている。第1戦が中止されたため、ポイント獲得の機会が限られる中での貴重な成果となった。今後GRヤリス Rally2とともに、TGRIのラリードライバーは従来のRC3クラスからRC2クラスへと昇格して戦うことになる。

GRヤリス Rally2は、インドネシアで最も期待されているラリーカーであり、世界ラリー選手権(WRC)のWRC2クラスで戦うマシンだ。国内ラリーとスプリントラリーの激しい競争に対応するためのトヨタの戦略的選択となる。トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム(TGR-WRT)によって開発されたこのマシンが、TGRIの新たな主力となる。

Rally2は国際自動車連盟(FIA)が定めた規則に従うラリーカーの区分で、世界ラリー選手権(WRC)やアジア太平洋ラリー選手権(APRC)などの国際・地域選手権、各国内選手権で競争する。WRCではRally1に次ぐ2番目に高いカテゴリーとなっている。Rally1がスペースフレームを採用しているのに対し、Rally2車両は量産モデルをベースに開発される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ポルシェが新型車を予告、『911』シリーズの可能性も
  2. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  3. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  4. レクサス NX、電動モデルのラインナップを拡充…2026年型を米国発表
  5. 伝説のスラントノーズ復活か? ボルシェ 911 が「フラッハバウ」導入へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る