ヤマト運輸、根室交通、くしろバスは、根室~釧路間を結ぶ都市間バス「ねむろ号」を活用した客貨混載の本格運行を開始した。過疎地域における交通・物流インフラの維持が課題となる中、3社は業種を越えて各社の経営資源を活用することで、持続可能な地域社会への貢献を目指す。
客貨混載の仕組みは、ヤマト運輸釧路西営業所に到着した厚岸郡厚岸町行きの荷物を、セールスドライバーがくしろバス本社まで輸送。その後、ねむろ号のトランクルームに荷物を積み込み、根室交通のドライバーが厚岸郡厚岸町まで輸送する。最終的に、ヤマト運輸厚岸営業所とねむろ号の停留所「茶内」でセールスドライバーに荷物を引き渡す流れとなる。
この取り組みにより、自治体は地域住民にとって重要な交通インフラの維持、バス会社は安定的で新たな収入源の確保、ヤマト運輸は安定的な輸送力の確保や配送リードタイム短縮、温室効果ガス排出量削減といったメリットが期待される。