パーソナルカーとして手に入れた『スマート・ブラバス』に本格的なオーディオインストールを開始したR.Hさん、念願だったブルートゥースの車内利用を可能にする1DINヘッドユニットを見つけて広島県のcar audio factory K-soundでインストールを開始した。
◆1DINサイズのヘッドユニットにこだわり
生産終了品まで探してお目当てのモデルを見つける
子育ても一段落したことから自分だけのクルマとしてスマート ブラバスを手に入れたR.Hさん、お気に入りのクルマに対してオーディプロショップで本格的な高音質化を目指してスピーカーチョイスをスタートさせた。ここまではスムーズだったのだが、意外なハードルになったのはブルートゥース対応の機器選びだった。
「現在はブルートゥースが使える1DINデッキはほとんど手に入らないんです。ショップでもいろいろ探してもらったんですが、2DINのカーナビやディスプレイオーディオはたくさんあるのですが、自分が望んでいた1DINヘッドユニットは見つけられませんでした」
そこでオーナーもあちこち検索してブルートゥースが利用できる1DINデッキを探すことにした。
「探した結果、ついに新品ではお目当てのヘッドユニットは見つからなかったんです。しかしデッドストックで新品同様のものがようやく見つかりました、もうこれしか無いと思って手に入れたんです」
オーナーが苦労して探し出したのはカロッツェリアのDEH-970、欲しかったブルートゥースの機能を備えな1DINヘッドユニットであり、グレードなどで少し不満はあったものの、システムに組み込むことにした。こうしてスピーカーと1DINヘッドユニットがようやく揃うことになったのだが、ここまで来たらもう少しシステムを充実させたいと思ってきた。
「どうせシステムアップするなら、サブウーファーも加えてシステムをひととおり完成させたいと思い始めました。ショップからは“いったんフロントスピーカーだけで聴いてみて、不足するようならば後からサブウーファーを取り付けても良いのでは?”と提案されたんですが、どうしても一気にシステムを完成させたくなってしまったのでサブウーファー選びに入りました」
◆運手席背面にわずかなデッドスペースを見つけ
キッカーのパワードサブウーファーをインストール
オーナーがサブウーファーにこだわったのは大好きな'80年代ディスコサウンドを最高の状態で鳴らしたかったためでもあった。しっかりと厚みのある低音を再生して楽曲の良さを存分に味わうためにはサブウーファーは不可欠だと感じた。そこでフロントスピーカーのみならずサブウーファーを組み入れたシステムを組むことする。
「サブウーファーの知識はあまり無かったのでショップのおすすめのユニットをたずねてみました。鳴りっぷりの良いモデルが欲しかったのですが、ショップで提案されたのがキッカーのHS10でした」
キッカーHS10のパワードサブウーファーでありワンボディで薄型&コンパクトだが、スマートの車内にはほとんどデッドスペースがないため取り付けに苦慮することになった。ショップではさまざまな場所を検討するが、最終的に落ち着いたのは運転席背面のスペース。ここにHS10を設置できる薄いスペースを発見して、ブラケットを使った取り付けを実施。低音を車内に響かせるにも絶好の取り付け場所になったようだ。
こうしてスピーカー、サブウーファー、ヘッドユニットのシステムデザインを完成させてインストールも完了、すぐさま試聴したR.Hさんにファーストインプレッションをうかがった。
「純正と全然違う! まるで自分だけのコンサートホールで聴いているイメージでした。これはすごく満足感のある音だとすぐに感じました。しかもその後エージングが進んでいて、まだまだ音がが良くなって行きそうで、今後も期待しています」
◆高音質化してから音源の善し悪しが明確に出るため
古い曲も最新のリマスタリング音源を中心に揃えている
お気に入りのクルマに高音質なオーディオをインストールしてますますドライブが楽しくなっているR.Hさん。
「オーディオの音が良くなるとアクセルも開け気味になるんですよね、マフラーも排気音の気持ち良いものに交換しているので、ぐっとアクセルを踏み込んだときのサウンドも最高です。もちろんそれに負けないオーディオの高音質も存分に楽しみ中です」
オーディオが高音質になったことでオーナーの音楽に対するアプローチも変化していく、それのひとつが音源選びだった。
「このオーディオシステムにしてから音源の選び方がかなりシビアになりました。良い音源とそうでも無い音源がこのオーディオで聴くと明確なんです。徐々に音の悪い音源は聴かなくなっていきますね。古い曲でもリマスタリングした音の良い音源を探して聴くようにしています。'80年代の曲も現代の技術でリマスタリングしたものは全然違いますね、テレビで言えば昔のブラウン管と4Kぐらいの差を感じます。それを探して聴くのも現在の楽しみのひとつです」
大人の趣味車として手に入れたスマート・ブラバス。最初にオーディオインストールからのスタートになったが、今後はさまざまな面で手を入れて自分仕様を作り上げて行く予定だ。
「これからは足まわりやロムチューンなども手がけていきたいと思っています。オーディオは現時点では一段落しているのですが、苦労して探した1DINデッキではあるものの、できればもっとグレードの高いユニットに交換したいと思っているんです、これも引き続き検討中です」
自分仕様のクルマで大好きな音楽を高音質で聴く、そんな望みを叶えたR.Hさん。スマート ブラバスをとことん遊び尽くすために、今後もさまざまなカスタマイズに力を入れていく予定だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。