液体・粉体塗料の大手グローバルサプライヤーのアクサルタ社が、「第72回 世界自動車人気色調査 年次報告書」を発表した。
報告書では、自動車の色の好みがどのように変化しているかを紹介している。業界の進化に伴い、消費者の好みも変化し、幅広いデザイントレンドを反映した色の選択肢や、より個性的でダイナミックな車両仕上げへの欲求が高まっている。2024年もホワイトやグレーなどのクラシックな色調が優勢で、洗練されたエフェクト重視の色を好む傾向が強まった。
2024年の世界の自動車カラートレンドは微妙ながらインパクトのある変化を示した。ホワイトは31%で最も人気があり、パール仕上げの需要が高まっている。グレーは23%に上昇したが、ブラックソリッドは減少し、エフェクトフィニッシュが17%に増加した。かつて優勢だったシルバーは9%に低下。レッド、ブラウン/ベージュ、グリーンは横ばいで、ブルーは6%に減少。イエロー/ゴールドも1%未満に減少した。全体として、クラシックな色合いと洗練された光の変化する仕上げを融合した複雑なパレットが市場を反映している。
地域別では、北米でホワイトが33%でリードし、ソリッドが17%に増加。グレーは20%弱で安定し、ブラックは19%でエフェクトフィニッシュが12%に増加した。シルバーは8%、ブルーは9%、レッドは6%に減少した。ヨーロッパではホワイトが25%でトップ、グレーが24%、ブラックが23%で続く。ブルーは3%に減少し、シルバーは9%で安定。レッドは3%に低下した。アジアではホワイトが優勢だが、地域ごとに好みが異なる。日本はパールホワイトを好み、インドはアースカラー、韓国は鮮やかなブルー、中国はブラックを優先している。
