EVの航続改善へ、ZFがプロパン冷媒採用の熱管理システム実用化

ZFがEVの航続を改善する新しい熱管理システム「TherMaS」を開発
ZFがEVの航続を改善する新しい熱管理システム「TherMaS」を開発全 2 枚

ZFは、電気自動車の航続距離を大幅に改善する新しい熱管理システム「TherMaS」を開発したと発表した。

電気自動車のバッテリーは15~25度の温度範囲で最適な性能を発揮するが、極端な気温条件下では熱管理システムの負荷が増大し、航続距離がほぼ半減することもある。ZFの研究開発担当上級副社長オトマー・シャラー博士は「熱管理の改善はメーカーとドライバーの両方に大きな利益をもたらす」と説明している。

TherMaSの最大の特徴は、プロパン冷媒を使用した非常にコンパクトなヒートポンプ冷却回路だ。プロパンは優れた冷却性能を持つため、従来システムと同等の性能を維持しながら回路をより小型化できる。システム全体の複雑さも軽減され、特に電子制御アーキテクチャや水・グリコール回路の制御が簡素化された。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. 三菱自動車、『eKスペース』新型を発売…受注は標準グレードに集中で93%
  5. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る