ついに「BMW M3」が電気で走る! 4モーターを収める肉厚フェンダーが露出

BMW M3 EV 市販型のプロトタイプ
BMW M3 EV 市販型のプロトタイプ全 28 枚

BMWは現在、高性能モデルを展開する「M」ブランドで初となる電気自動車『M3 EV』を開発中だ。その最新プロトタイプをカメラが捉えた。これまでで最もカモフラージュが削げ、ワイドトレッドのボディワークを露わにした。

BMWの「ノイエ・クラッセ『3シリーズ』セダン」は、間もなく登場するが、BMWのラインナップ展開はその次のコーナーに突入し、熱い注目を集めているのが、高性能モデルのM3だ。M3は電気自動車と内燃機関(ICE)の両方が用意される予定で、EVはBMWの最近の例にならって「iM3」と命名される可能性もある。スクープ班では、Mカラーのカモフラージュを一切施さず、分厚い量産型フェンダーを装備した姿を、初めてカメラに捉えた。

BMW M3 EV 市販型のプロトタイプBMW M3 EV 市販型のプロトタイプ

これまでも電気自動車のM3テストカーは目にしてきたが、それらは常にリベット留めのアーチエクステンションやフェンダーグラフィックが装着されており、リアクォーターパネルの形状が分かりにくかったのだ。しかし今回、本物のフェンダーの輪郭を見ることができるようになり、これまで見てきた「i330セダン」プロトタイプと比べて、おそらく3インチ(=76mm)以上も幅が広くなる。

フロントフェンダーのほうの張り出しは控えめだが、サスペンションのドロップと相まって、M3はi330よりもはるかに低く、幅広く、精悍な印象だ。リアエンドの刷新も見逃せない。新しく膨らんだフェンダーは巨大で、リアクォーターの充電リッドはほぼ45度の角度で傾斜している。

BMW M3 EV 市販型のプロトタイプBMW M3 EV 市販型のプロトタイプ

このプロトタイプがなぜEVだとわかるのか? まずテールパイプがないことが挙げられる。プロトタイプでは初めてディフューザーが装着された。さらにM3を含むノイエ・クラッセ3シリーズの電気自動車バージョンは、フロントドアとフロントホイールアーチ開口部との隙間が狭く、フロントガラスはより傾斜しており、リアドアのガラスを分割するポストは前傾している。ノイエ・クラッセのアーキテクチャではなく、原稿3シリーズの「CLAR」プラットフォームを改良して用いる内燃機関搭載の「NK3」シリーズは、分割ポストは垂直になっている。

このM3プロトタイプでは量産型のフェンダーが見えたが、まだ多くの秘密が隠されている。発売までには少なくとも18か月かかることから、全部のディテールが見えてくるまでもう少し時間がかかる。フロントバンパーとリアバンパーはまだ隠されているほか、フロントライトとリアライトの最終デザインもまだ公開されていない。

BMW M3 EV 市販型のプロトタイプBMW M3 EV 市販型のプロトタイプ

助手席側の窓からわずかに見える車内には、BMWが2025年初頭にCES 205で披露したのと同じ、ダッシュボード中央に搭載されたタブレット型タッチスクリーンと、フロントガラス下部の室内全幅のヘッドアップディスプレイを備えた、パノラミックiDriveが搭載されている様子もうかがえる。

パワートレインは、4基の電動モーターが各ホイールに1つずつ搭載されることがわかっている。BMWの開発責任者であるフランク・ウェーバー氏は、これらが最大1360ps(1000kW)の高度なトルクベクタリング技術を備えていると語ったが、量産型では710ps程度に抑えられる可能性が高いだろう。しかし現行「M3 CS」が550psなので、とんでもない数値だ。また、内燃機関(ICE)バージョンには、マイルドハイブリッドの6気筒エンジンが搭載されると思われる。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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