ホンダの研究開発子会社の本田技術研究所は17日、自社開発の再使用型ロケット実験機を用いて、同社初となる高度300mまでの離着陸実験に成功したと発表した。
実験は北海道広尾郡大樹町のホンダ専用実験設備で実施された。全長6.3m、直径85cm、重量900kg(乾燥時)の実験機を使用し、目標とした機体の離着陸挙動の作動を実現した。到達高度は271.4m、着地位置の目標との誤差は37cm、飛行時間は56.6秒だった。
再使用型ロケット(RLV)は、使い捨てが主流の従来ロケットとは異なり、同一機体での短時間での繰り返し運用が可能なロケットだ。垂直姿勢で打ち上げられた後、高度数百km程度まで到達し、垂直姿勢を保ったまま着陸する。