社員の「自律的な学び」が未来をつくる…ボッシュが仕掛ける“人材育成の進化形”

ボッシュの人材育成の取り組み
ボッシュの人材育成の取り組み全 14 枚

グローバルに事業を展開するボッシュは、いま人材育成において新たなステージへと歩みを進めている。単なる研修の枠を超え、社員一人ひとりが自ら学び、自らキャリアを設計する。その「自律型人材」の育成に向けた取り組みが加速している。


キャリア開発の主役は「自分自身」

「人材育成は、人事や上司が一方的にやるものではありません。社員本人が主体的にキャリアを考え、行動することが大前提です」

そう語るのは、ボッシュ人事部門 人材開発グループ セクション・マネージャーのボックまり子氏だ。同社ではキャリア形成における役割と責任の明確化を徹底しており、上司や人事はあくまでも“支援者”。用意された人材開発ツールや社内ネットワークをどう活かすかは、社員一人ひとりに委ねられている。

上司からのフィードバックや指導も重要だが、並行して“部門横断的な学び”や“利害関係のない学び”を促す仕組みも整っているという。

多様な学習機会でキャリアの幅を広げる

同社の人材育成施策は多岐にわたる。たとえば、最近よく実施されるのが「短期社内インターン制度」。これは、正式な異動はせずに他部署を週に1回ほどの頻度で数か月から半年ほど経験するというもの。1つの部署に軸足を置きながら少し違う環境で経験やスキルアップをすることができる。

また、キャリア自立に特化した取り組みとして、社内の希望者でグループを作り半年ほどの期間の中でキャリアの棚卸しから将来設計を行う「キャリアデザインプログラム」や、40歳を迎える社員向けの1年間の長期研修「40からのキャリア投資」など、年齢や職位に応じた学び直しの機会が提供されている。

「40代は、キャリアの転換点。アンケート調査でもこの世代は異動などの変化に慎重な傾向がありました。だからこそ、挑戦できる環境を整備しようと考えたのです」(ボック氏)


《レスポンス編集部》

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  4. 約67万円から買える小型トラック、印タタが「エースプロ」発表…EVも用意
  5. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る