輸入車中古車情報誌『カーセンサーEDGE』8月号(発行:リクルート)の特集は「911は役付きか? カレラか?」。“役付き”というのは「ターボ」とか「GT3」とか、ベーシックな「カレラ」に対し、なんらかの機能を持ったモデルだ。
ポルシェ『911』の本質はどこにあるのか、というのが特集の発端。911の本質は役付きなのか、それとも”カレラ”なのか……。“原点”の美学を体現するカレラと、“目的”・“使命”をもつ役付きたち。911は一つの車名に多様な魂を宿し、本質と進化をそれぞれ内包している。
「選び方の答えは一つではない。911は唯一無二の存在であり、スポーツカーの究極の系譜なのだ」と『カーセンサーEDGE』編集部はいう。911をカレラと役付きに分類することで、解像度が上がってくる特集。
まず究極の役付きとされるのが「911ターボ」だ。911が“ただのスポーツカーでは終わらない”と主張するその存在が、ターボ。カレラを911の原点とするならば、ターボは野心だという。ターボはスポーツカーという枠を超えた“もう一つの911”であるとする。
続いて原点のカレラを論じる。911の後期型、通称「992.2」がいよいよ日本に上陸したこの機会に、最新のカレラを感じ取るため、カレラのほか「カレラT」「カレラGTS」に試乗し、今の911におけるカレラの解釈を考えた。

さらに特集では、異端児とも言えるカブリオレとタルガにも言及する。オープンエアモデルは、スポーツカーにおいて邪道とする向きもあるいっぽうで、歴代911にはカブリオレとタルガが設定されている。なぜか? これらは単なる派生モデルではなく、911というスポーツカーの世界を広げるために生み出された“別の表現形”なのだという。
そして「最もサーキット志向で純粋なスポーツ性能を追求」という役付きが、「GT3/GT3 RS」だ。記事では、GT3を「公道でも楽しめるピュアスポーツ」、GT3 RSを「公道を走れるレーシングカー」と定義し、解説する。これらはポルシェのモータースポーツ部門が開発に関与する、特別な911なのだ。
気になる見出し……●FEATURE 911は役付きか? カレラか?●Car as Art! Tesla Model Y●EDGE ANGLE●テリー伊藤の実車見聞録 Volkswagen EOS●多事放論 なぜファントムは世界最高峰のラグジュアリカーと言われるのか?●EDGYなカーライフ B面 カスタマーとポルシェ●EVの現在値 西川淳の1000km LONG TEST Audi Q4 Sportback 45 e-tron S line●愛すべき早すぎたクルマたち 走行状況に応じて稼働するスポイラーを最初に搭載したのはポルシェ959

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