矢崎総業が、静岡県掛川市のジヤトコ掛川工場跡地(9万6000平方m)を取得した。この跡地に新工場を設立する。
同社は、世界46の国と地域に拠点を持つグローバル企業。近年は日本国内での設備投資を積極的に進めている。その一環として、ジヤトコ掛川工場跡地を取得した。新工場は2026年中の稼働開始を目指し、隣接する掛川ティーライフの施設も賃借し、生産能力の強化を図る。
新工場設立の背景には、電動車の普及に伴う自動車部品の電動化対応の急務がある。電動車に必要な高圧部品は電流に耐え発熱を抑える必要があり、従来の低圧部品より大型化する傾向があるため、広い生産スペースが求められている。この課題に対応するため、2023年頃から新たな土地取得を含め検討を開始。ジヤトコ掛川工場跡地は既存拠点との位置関係や幹線道路、高速道路へのアクセスが良好で、新工場設立地に選定された。