横浜ゴム製タイヤ装着車両が2レース・3クラスで優勝、「全日本ラリー選手権」と「XCRスプリントカップ北海道」で快挙

全日本ラリー選手権第5戦 ARKラリー・カムイ JN-1クラス優勝の奴田原文雄選手/東駿吾選手組 トヨタ『GRヤリスRally2』
全日本ラリー選手権第5戦 ARKラリー・カムイ JN-1クラス優勝の奴田原文雄選手/東駿吾選手組 トヨタ『GRヤリスRally2』全 13 枚

7月4日~6日、北海道ニセコ町周辺で開催された2つのラリーレースで、横浜ゴム製タイヤを装着した車両が優勝を飾った。

全日本ラリー選手権第5戦「ARKラリー・カムイ」では、奴田原文雄選手/東駿吾選手組がトヨタ『GRヤリスRally2』で「ADVAN A053」を装着し最高峰のJN-1クラスに参戦、待望の初優勝を達成した。同レースは今シーズン初のグラベル(未舗装路)ラリーとなり、全11本のスペシャルステージで合計距離102.37kmという規模で行われた。

奴田原選手組は初日のオープニングから快調な走りを見せ、SS2で3.3秒差をつけてステージベストを獲得。その後も連続ベストを重ね、高温下でのADVAN A053の高いポテンシャルを活かした走りで、2位に28.6秒差をつけて初日をトップで終えた。

2日目も勢いは衰えず、新設された京極町のステージ「SUNFLOWER」で2回ともステージベストを記録。最終的に2位に55.8秒の大差をつけて優勝を飾った。

全日本ラリー選手権第5戦 ARKラリー・カムイ JN-1クラス優勝の奴田原文雄選手/東駿吾選手組 トヨタ『GRヤリスRally2』全日本ラリー選手権第5戦 ARKラリー・カムイ JN-1クラス優勝の奴田原文雄選手/東駿吾選手組 トヨタ『GRヤリスRally2』

JN-3クラスではディフェンディングチャンピオンの山本悠太選手/立久井和子選手組のトヨタ『GR86』が全11SSのうち10本のSSを制する強さを見せて、今シーズン4勝目を獲得。シリーズランキング争いで連覇に王手をかけた。

一方、XCRスプリントカップ北海道第3戦「ARK ラリー・カムイ」も同じ会場で併催され、番場彬選手/梅本まどか選手組がXC-2クラスに参戦。トヨタ『ハイラックス』で「GEOLANDAR X-AT」を装着し、開幕3連勝を達成した。

番場選手組は初日のSS1で15.3秒差をつけて早々に主導権を握り、その後も安定した走りを継続。2日間で11本のSS中9本でステージベストを獲得し、2位に6分近い大差をつけて圧勝した。

XCRスプリントカップ北海道第3戦 ARK ラリー・カムイ XC-3クラス3位の相原泰祐選手/上原あずみ選手組 ダイハツ『ロッキー』XCRスプリントカップ北海道第3戦 ARK ラリー・カムイ XC-3クラス3位の相原泰祐選手/上原あずみ選手組 ダイハツ『ロッキー』

また、XC-3クラスでは相原泰祐選手/上原あずみ選手組のダイハツ『ロッキー』がタフなステージをしっかり走り切り、3位表彰台を獲得。セレモニアルフィニッシュでは揃って笑顔を見せた。

両レースとも気温が30度近くまで上昇する厳しいコンディションとなったが、横浜ゴム製タイヤは高温下でも安定したパフォーマンスを発揮。特にタイヤの内圧管理や路面温度への対応で優位性を示した。

奴田原選手は「ADVAN A053は路面を選ばないオールラウンドな性能を持っているので、タイヤに助けられた部分もあったと思います。気温や路面温度も上がる中でターマック区間も多かったラリーですが、タイヤについて暑さの影響を感じることはなく、安定感に支えられて戦えました」とコメント。

XCRスプリントカップ北海道第3戦 ARK ラリー・カムイ XC-2クラス優勝の番場彬選手/梅本まどか選手組XCRスプリントカップ北海道第3戦 ARK ラリー・カムイ XC-2クラス優勝の番場彬選手/梅本まどか選手組

番場選手も「ターマック区間ではハイラックスは車両重量があるので、フロントタイヤに頼る曲げ方ではすぐにロックしてアンダーステアを誘発するので、加速ベースのドライビングを心がけてタイヤを巧く使いました。グラベルも含めて路面温度の高さに対してGEOLANDAR X-ATのパフォーマンスは全く問題なく、タイヤから来る不安感は一切ありませんでした」と語った。

次戦は9月5日から7日に帯広市を拠点に開催される「RALLY HOKKAIDO」で、両選手とも連勝を目指している。

《ヤマブキデザイン》

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