7月7~11日に掲載された[新聞ウォッチ]まとめ記事です。日産の工場について読売、日経にて異なる見解が示されていること、石破首相に宛てられた関税についての「書簡」、外国人向けの運転免許の制度改正、などが今週のトピックになっています。
この5月、日産自動車が国内外の7工場の閉鎖を発表したにもかかわらず、定時株主総会(6月24日開催)では明言を避けていたのは、閉鎖候補となっていた追浜工場(神奈川県横須賀市)で、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と電気自動車(EV)を生産するなどの検討を水面下で進めていたからだろう。

七夕の日(7月7日)に短冊を吊るすとその願いが叶うという言い伝えもあるが、トヨタ自動車の豊田章男会長は「みんな笑顔でありがとうといえる世の中に」などと綴ったそうだ。だが、トランプ米大統領が米東部時間で7日正午(日本時間8日午前1時)に公表した貿易相手国との関税交渉をめぐり、日本などに新たな関税率などを記した書簡は百歩譲っても「みんな笑顔でありがとう」とは言えない内容のようだ。

来場者数が累計で1000万人を突破した以外はほとんど明るいニュースが取り上げられない「大阪・関西万博」も4月13日の開幕からまもなく3か月になる。その目玉のイベントの一つだったにもかかわらず、飛行中に機体が破損し4月下旬以降運航を中止していた米リフト・エアクラフトの「空飛ぶクルマ」が、きょう(7月9日)にもデモフライトを再開するという。

地方の田舎から大都会に出てくる人のことを「お上りさん」などと、差別的な言葉には当たらないものの、よくからかって言うこともあるが、広島がお膝元のマツダは、その脱“お上り”をめざして、首都圏のうちでも東京・港区を中心とする都心部へのシフトを積極的に進めているようだ。

無謀な運転は外国人ばかりではないが、海外の運転免許証を保有して日本の免許に切り替えて取得した外国人による交通違反や重大事故が相次ぐ中で、その「外国免許切替(外免切替)」について、警察庁は制度を見直して審査を厳格化する方針という。