プジョーは7月8日、電動SUVの『E-3008』と『E-5008』に、「Electric 325 Dual Motor」仕様を追加すると発表した。ポーランド市場で受注を開始している。
新仕様は前輪駆動用の213hpモーターに加え、後輪駆動用の112hpモーターを搭載し、システム総出力325hp、最大トルク509Nmを実現する。4輪駆動システムにより、あらゆる路面状況での安全性と効率性を向上させている。
E-3008の0-100km/h加速は6秒、E-5008は6.5秒を記録。80-120km/h加速はそれぞれ3.8秒、4秒となっている。
駆動モードは4種類を用意。「Normal」モードでは前輪駆動を基本とし、必要に応じて後輪モーターが作動する。「4WD」モードでは前後50:50の出力配分で最大トラクションを確保。「Sport」モードは前後60:40配分で動的性能を重視し、「Eco」モードでは前輪駆動213hpに制限して燃費効率を優先する。
バッテリーは73kWhのリチウムイオン電池を搭載。WLTPサイクルでE-3008が最大487km、E-5008が最大465kmの航続距離を実現している。急速充電では20-80%まで約30分で充電可能だ。
発売記念モデルの「Launch Edition」は最上級の「GT」仕様をベースに、20インチアルミホイール、アルカンターラシート、360度ビジョン&ドライブアシストプラス、パノラマルーフなどを標準装備する。
ポーランドでの価格はE-3008が24万5600ズロチ、E-5008が25万9850ズロチ。8年間または16万kmのバッテリー保証、車両保証に加え、家庭用充電器も付属する。
プジョーは2024年にヨーロッパで個人顧客向け電気自動車販売で最高の成長率を記録。現在12モデルの完全電動車ラインアップを展開している。E-3008とE-5008は合計18万5530台の受注を獲得している。