大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]

無線給電道路「T-iPower Road」のイメージ
無線給電道路「T-iPower Road」のイメージ全 2 枚

環境にやさしいエコカーでもガソリン車に比べると販売価格の高さや航続距離への不安などから、電気自動車(EV)に対する風当たりが強く、昨今はネガティブなニュースばかりが目に止まる。

こうした逆風の中で、きょうの読売が経済面に「大成建設、EV向け道路に電極、高速走行中に給電、成功」とのタイトルで、将来的にもEVの普及につながるようなニュースを取り上げている。

記事によると、ゼネコン大手の大成建設が、道路に埋めた送電用電極からEVへ給電する「無線給電道路」の実証実験を行い、60km/hで走る車両への給電に成功したという。

大成建設が開発中の無線給電道路は、路肩にある箱形の送電システムから道路下の電極板へ高周波の電流を送り、EVの受電用電極で受け取る仕組みで、実証実験は、福島県内の実験コースに長さ20mの無線給電道路を作って実施。受電用電極を載せた車両を別の車が60km/hで引っ張り、道路側から最大10kWで送電したところ、6~7kWを連続して受電できたという。

これまでは停止状態か低速走行での給電に限られていたが、高速走行中の連続無線給電に成功したのは国内で初めてのことだそうで、「移動中のEVに道路から給電できれば、航続距離を伸ばせるほか、充電の頻度や時間も減らすことができるため、EVのバッテリーの小型化につながる可能性もある」とも報じている。

電界結合方式による走行中EVへの無線給電イメージ電界結合方式による走行中EVへの無線給電イメージ

2025年7月18日付

●車対米輸出額26.7%減、6月関税対応価格下げ(読売・1面)

●社説、「日産工場」閉鎖、負の連鎖断ち提携戦略を急げ(読売・3面)

●高速走行中に給電、成功、大成建設、EV向け、道路に電極(読売・8面)

●第96回都市対抗野球、32代表出そろう (毎日・1面)

●主張、日産が2工場削減、商品力の強化が不可欠だ (産経・2面)

●ラリージャパン大会概要発表、チケット販売開始(東京・4面)

●追浜工場問題で横浜市長が要望、日産社長と面会(東京・4面)

●三菱自、北米でHV発売、今年EV減速、現地ニーズ対応 (日経・13面)

●ボルボ、米生産の車種追加、4~6月、1500億円赤字(日経・15面)

《福田俊之》

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