「乗用進化型SUV」として登場した初代スバル『フォレスター』【懐かしのカーカタログ】

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログ
スバル・フォレスター(初代)当時のカタログ全 9 枚

初代『フォレスター』が登場したのは1997年2月。当時の『レガシィ』と『インプレッサ』の中間に位置づけられる車種として設定。“あらゆるシーンでの使いやすさと、あらゆる道での爽快な走りを追求した、乗用進化型SUV”がコンセプトだった。

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログスバル・フォレスター(初代)当時のカタログ

車名は“森に住む人や動物、森を育む人”といった意味で、世界市場で共通。全長4450mm×全幅1735mm×全高1580mmのボディサイズは、今から見ると手頃感のあるものだった。

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログスバル・フォレスター(初代)当時のカタログ

スタイリングはパッケージングを重視したボクシーなもので、大きく張り出した前後のフリスターフェンダー、樹脂ガーニッシュによる2トーンボディカラー、サッシュレスドア、軽量・コンパクトな樹脂製ルーフレールなどが特徴。最低地上高は200mmの設定。

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログスバル・フォレスター(初代)当時のカタログ

運転席は乗降性に優れた590mmのヒップポイントに設定。ボディ直近の高さ1m、直径30cmのポールが確認できる後方、左側面の視界も確保。ラゲッジルームはワゴン作りに手慣れたスバル車らしく、容量は421~1540リットルを確保、後席のシングルフォールドでフルフラットが作れるものとした。

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログスバル・フォレスター(初代)当時のカタログ

そしてエンジンには、当初2リットルの水平対向4気筒の4カム16バルブターボのBOXER MASTER-4(EJ20型=250ps/31.2kg-m)のみを設定。4WDシステムには、アクティブトルクスプリット方式4WD(AT)とビスカスLSD付きセンターデフ方式4WD(5速MT車)を用意。登場同年7月には135psのNA、1998年9月には2.5リットル(167ps)も設定。

スバル・フォレスター(初代)当時のカタログスバル・フォレスター(初代)当時のカタログ

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 歩道乗り上げ死亡事故、発端は漫然横断の自転車だった
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. スバル『クロストレック』に次世代ハイブリッド追加、米2026年モデル
  4. 『デュカト』ベースで4名就寝を実現、トイファクトリーの新型キャンピングカー『ブルージュ』の内装をチェック
  5. ロイヤルエンフィールド、長野県2店舗目の正規販売店を8月1日開店へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る