8月2日、群馬県桐生市挙げての一大祭り、桐生八木節まつりの中でクラシックカーの展示イベント、「クラシックカーin八木節まつり」がクラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会の協賛行事として開催された。

毎年秋に開催されているクラシックカーフェスティバルin桐生は群馬大学霧生キャンパスを舞台に、約2万人が来場する大イベントであり、桐生市も全面的に協力している。
また、桐生八木節まつりは昭和39年に春の商工祭、夏の祇園祭・七夕祭・花火大会、秋の桐生祭、その他地域の祭礼などをまとめて、第1回桐生まつりとして開催された。その後、昭和63年に桐生八木節まつりと改称し現在に至るという。8月の第一金曜日、土曜日、日曜日に開催されており、毎年50万人を超える人出でにぎわうお祭りだ。
あえてそこにクラシックカーを展示した理由について実行委員会の一人は、「クラシックカーの面白さの発信とクラシックカーフェスティバルin桐生のイベントのPR」が目的だという。「大学キャンパスでクラシックカーを並べたイベントだと、どうしてもクルマに興味のある来場者が中心になります。しかし、こういったお祭りの中であれば、クルマに興味のない方々も通りがかりに、変なクルマが置いてあって、子供たちが喜んでいたとか、変わったクルマが展示されていたねなど少しでも興味を持ってもらえればと思っています。これがきっかけに(クルマ・クラシックカーに)興味をもらえたら嬉しいですね」と語る。だからこそ、「秋のイベントではクルマに触れることはできませんが、このお祭りの中ではスバル『360』とウーズレー『1500』の2台は自由に触れて、乗ってもらえるようにしました」とのことだった。


実際にその2台を見ていると、まずは子供たちが大喜びで乗り込んで、そして次にそのご両親が乗ってみてと、世代を問わず楽しんでいる様子だった。
また桐生市のお隣、太田市はまさにスバルの故郷で、展示されたスバル『360』が人気だったのは当然の結果といえる。しかし、偶々お祭りに来場したおばあさまとそのお嬢さんとお孫さんの3世代が通りかかった時、おばあさまが、「あら、K111だわ、懐かしい。若いころにこれに乗っていたのよ」と二人に話始めたのには驚いた。スバル360に乗っていたというのであればわかるが、型式でお話を始めるとは思わなかったのだ。見方を変えると、それほどスバル360は地元の人たちに浸透していたのかと想像してしまった。

今回の展示車両は全部で約20台。ジャガー『Eタイプ』やアルファロメオ『ジュリアスーパー』などの欧州車とともに、プリンス『スカイライン』やトヨタ『スポーツ800』、ホンダ『S600』や『N-III360』、そして最近珍しくなった日産『チェリーX1-R』などが展示され、来場者の注目を集めていた。


秋に開催されるクラシックカーフェスティバルin桐生、今年は11月2日、例年通り群馬大学理工学部桐生キャンパスにて開催される予定だ。