シェフラーが、足の動きを検知して車両のトランクやスライドドアを非接触で開閉できる「ハンズフリーアクセスセンサー」を、9月にドイツで開催される「IAAモビリティ2025」に出展すると発表した。
同センサーは24GHzのドップラーレーダー技術を採用し、車両後部下で足を動かすだけでトランクを容易に開閉できる。両手が荷物でふさがっている際にも、ボタンやリモコンの操作が不要で、キーを使わずハンズフリーでの操作が可能だ。
センサーは足の動きの速度と方向を分析し、センサー中心から左右60cmの範囲で高い信頼性で検知する。AI搭載のキャリブレーションプロセスにより、各車両モデルにシステムを適合させ、優れた検知精度と信頼性を確保している。

24GHzの周波数を使用するセンサーは、雨や雪、極度の高温・低温などの過酷な環境条件下でも高い堅牢性と一貫した性能を発揮する。マイナス40度からプラス105度までの温度範囲で動作するよう設計されている。
センサーは高度な設計技術により、SUV、ミニバン、セダンなど車種を問わず、あらゆるモデルやプラットフォームに容易に取り付けが可能。バンパーに内蔵もしくはシャシーに直接取付けでき、ねじ込み式のため追加のクリップやブラケットは不要だ。
同社は欧州の主要自動車メーカー向けにハンズフリーアクセスセンサーの量産を欧州拠点で開始。北米と中国には今後さらに成長する可能性があると見込んでいる。