ZFアフターマーケットのTRWブランドが、環境に配慮した新型モーターサイクル用ブレーキパッドを欧州で発表した。
新製品は銅、ニッケル、アンチモンを含まない摩擦材を採用し、環境負荷を軽減しながら耐久性と効果を維持している。従来品と比較して初期制動力が向上し、優れた耐熱性により厳しい条件下でも安定した制動性能を発揮する。
ブレーキダストと騒音も低減され、環境への配慮と高い制動力を両立した。全製品はECE-R90規格の厳格な基準を満たしている。
市場ニーズに合わせた段階的展開により、TRWモーターサイクル用ブレーキパッドシリーズの12種類の摩擦材のうち5種類が既に移行を完了し、2種類が開発中。これによりTRWブレーキパッドポートフォリオの80%以上が移行済みで、2025年末までに90%の移行完了を予定している。

移行の優先順位は需要の高いセグメントから実施され、ALLROUND(サフィックスなし)とECから始まり、SV、SH(シンターストリート)、SRM(マキシスクーター)、SI(オフロードシンター、2025年末)、PC(パフォーマンスコンフォート、2025年第3~4四半期)の順で進められる。
新旧の摩擦材は完全に互換性があり、同一車軸で安全に併用できるため、在庫管理と取り付けが簡素化される。パッケージと部品番号は変更されず、販売店や整備工場は混乱なく新シリーズを導入できる。
この製品発表は、ZFアフターマーケットがイノベーションを通じて既存事業を変革する戦略的ビジョンを示している。先進的な材料科学でブレーキカテゴリーをリードし、製品の信頼性とライダーの安全性を向上させ、市場でのリーダーシップを強化している。7500以上のアプリケーションをカバーするTRWの新パッドは、モーターサイクルブレーキの未来のペースを設定している。