メルセデスベンツは8月27日、『Sクラス』の前身モデルの「108シリーズ」が誕生して60周年を迎えると発表した。
メルセデスベンツは1965年、フランクフルト国際モーターショー(IAA)で新しいラグジュアリークラスモデルの108シリーズを発表した。250S、250SE、300SEの各タイプが注目を集め、同年にはロングホイールベースとエアサスペンションを備えた300SELが109シリーズとして登場した。これらは現在のSクラスの前身となるモデルである。

デザイナーのポール・ブラックは、直線的なライン、低いルーフライン、エレガントなガラス要素を組み合わせ、機能性、快適性、エレガンスを調和させた革新的なデザインを実現した。ほぼ正方形のラジエーターグリルが特徴的で、現在でも魅力的で現代的な外観を保っている。
技術面では、全車にディスクブレーキを採用し、後輪にはブレーキ力制限装置を装備した。当初は6気筒エンジンを使用していたが、1969年には3.5リッターV8エンジンM116を搭載した300SEL3.5を発表。これはメルセデスベンツ初の量産V8エンジンだった。
最上位モデルの300SEL6.3は1968年3月に登場し、メルセデスベンツ600(W100)の強力なV8エンジンを搭載した。6.3リッター排気量で当時のスポーツカー並みの性能を実現し、6526台が販売された。

1965年から1972年まで販売された108/109シリーズは、合計38万2000台以上を売り上げ、当時のラグジュアリーサルーンとして最高の販売実績を記録した。
現在、これらのモデルの価値は上昇を続けている。良好な状態の280SE3.5は3万ユーロを超え、最上位の300SEL6.3は9万ユーロ以上で取引されている。
メルセデスベンツ・クラシックでは、108/109シリーズ向けに約2100点の純正部品を供給している。これにはM100、M108、M130エンジン用のオーバーホール部品や、3種類のフロントガラスなどが含まれ、多くの車両が現在でも現役で使用されている。
