スペーシアカスタムにカロッツェリアX「ピュアデジ」の震える透明感を再現[Pro Shop インストール・レビュー]by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 前編

スペーシアカスタムにカロッツェリアX「ピュアデジ」の震える透明感を再現[Pro Shop インストール・レビュー]by  AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 前編
スペーシアカスタムにカロッツェリアX「ピュアデジ」の震える透明感を再現[Pro Shop インストール・レビュー]by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 前編全 8 枚

カロッツェリアのハイエンドシステムであるカロッツェリアXのサウンドに惚れ込み、ピュアデジタルシステムを使い続ける杉森さん。新しい愛車であるスズキ『スペーシアカスタム』の限られたスペースに北海道のAUDIO. VISUAL. SECURITY FISTがアイデア満載の取り付けを実施した。

【画像】限られたスペースを有効に活用したインストールが見どころ

◆カロッツェリアXのピュアデジシステムを
こよなく愛するユーザーが軽カーに取り付けを実施

カロッツェリアがかつてラインアップしていた超ハイエンドブランドであるカロッツェリアX。日本のハイエンドオーディオの文化を創り上げた名ブランドと言っても過言ではないだろう。そんなカロッツェリアXのコンセプトをもっともストレートに体現したのが、ピュアデジタル(ピュアデジ)と呼ばれるシステムだ。その名の通り、CDトランスポートからDSP、パワーアンプへとデジタル信号で伝送・処理を行い、DA/AD変換によるロスを徹底して排除し、ピュアなサウンドを追求したデジタルシステムだ。

そんなピュアデジに惚れ込んだのがオーナーの杉森さん。同システムの現役時代にユニットを手に入れ、クルマを乗り換えても使い続けている根っからのカロッツェリアXおよびピュアデジファンだ。

「ソースの音をありのままに再現するカロッツェリアXの音が大好きなんです、その究極がピュアデジだと思います。サウンド面でのオールマイティさも魅力です。クラシックやJAZZ、J-POPとどんな曲を再生しても心地よく聴かせてくれるのも特徴です」

根幹になるシステムはデジタルインテグレーテッドアンプであるRS-A9Xだ(DSPと4チャンネル・デジタルパワーアンプを内蔵するユニット)。このユニットはCDトランスポートからのデジタルデータを受け、DSPで信号を処理し、内蔵パワーアンプの出力段階でDA変換を行ってスピーカー(4チャンネル)を駆動。さらにDSPから出力されるデジタルデータをデジタルパワーアンプであるRS-A7X(2チャンネル)に伝送できる、ピュアデジの司令塔的ユニットだ。スピーカーに出力する直前までデジタルデータで保持することで、クリアで精度の高いサウンドを実現する、まさにピュアデジタルならではのシステムと言える。

◆運転席/助手席のシート下にカロッツェリアXの
大型ユニットをそれぞれ収めるインストールを実施

今回インストールを実施したベースカーは、スペーシアカスタム。軽カーであることから、取り付けスペースには限りがある。ピュアデジに惚れ込んでいる杉森さんだが、主な構成ユニットであるRS-A9X、RS-A7Xはかなりサイズが大きい(いずれも330mm×71mm×585mm)。軽カーのキャビンやラゲッジを見渡しても簡単にインストールできるスペースが見当たらなかった。

そこでオーナーが目を付けたのがシート下。運転席/助手席の下に2台のユニットを収めることを計画した。なんとかシートレールの間に収めることはできたものの、全長が585mmあるため、シート下だけでは収まりきらず、後席の足元スペースに飛び出す構造になってしまった。それでもパネルを設けて車内に融合させ、苦労の末に大型ユニットをきれいに収めている。

大好きなサウンドを奏でるカロッツェリアXのRS-A9XとRS-A7Xの性能をフルに引き出すためには、電源部の強化が不可欠と考えたオーナーは、マイクロプレシジョンの7シリーズDC/DCコンバーターをセンター部に搭載。昇圧に加えて安定した電源供給をカロッツェリアXの両ユニットに行い、システムの高精度化と高音質化を支えている。

◆限られたラゲッジスペースを活用して
オーダーメイドのエンクロージャーで対処

カロッツェリアの超ハイエンドシステムでもあるピュアデジを採用したこのクルマには、それにふさわしいスピーカーシステムとしてカロッツェリアのハイエンドシリーズであるRSシリーズのスピーカーをチョイス。サブウーファーにはTS-W1000RSを用いる。

後席後ろのラゲッジスペースは、後席スペースをなるべく広く確保するため、限定的なサイズになっている。そこでエンクロージャーをこのスペースにぴったり設計し、省スペースで収めた点も見どころ。5:5分割可倒式のリアシートに合わせた設計で、片側のシートを倒して振動板を車室内側に向けて露出させることもできる。

お気に入りのピュアデジタルシステムを大切に使い続ける杉森さん。取り付け面では工夫を強いられたものの、徹底して原音再生を追求する同システムのサウンドを愛車で再現し満足度は高い。次回の後編では、スピーカーシステムについて紹介していこう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。

《土田康弘》

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