全固体電池の世界初実走デモ、VWグループがドゥカティで技術実証…IAAモビリティ2025

全固体電池の世界初実走デモをVWグループがドゥカティで実施(IAAモビリティ2025)
全固体電池の世界初実走デモをVWグループがドゥカティで実施(IAAモビリティ2025)全 1 枚

次世代全固体リチウム金属電池を手がけるクアンタムスケープと、VWグループのバッテリー企業PowerCo(パワーコ)は、IAAモビリティ2025において、全固体リチウム金属電池を搭載したEVの世界初となる実走行デモンストレーションを披露した。

この画期的な技術は、コブラ生産プロセスを使用して製造されたQSE-5電池セルを搭載したドゥカティのオートバイで実証された。フォルクスワーゲングループのプレスカンファレンスにおいて、トーマス・シュマル最高経営責任者の講演中に、改造されたドゥカティ『V21L』レースバイクがメインステージを走行した。

このデモンストレーションは、アノードフリー全固体電池が研究室での発見から実際の車両への応用に移行した初の事例を示している。クアンタムスケープの革新的技術は、エネルギー密度、充電速度、安全性、寿命、コスト効率という5つの重要なバッテリー性能指標すべてに優れることを目指している。

デモンストレーション用バイクには、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディがクアンタムスケープの全固体電池セル専用に設計した初のバッテリーシステムが搭載されている。この技術は844Wh/Lのエネルギー密度、10%から80%への充電時間わずか12分強、10Cの連続放電能力を実現している。

このデモンストレーションは、クアンタムスケープの一連の重要な成果に続くもの。2025年6月、同社は独自のコブラセパレーター製造プロセスをベースライン生産に統合した。クアンタムスケープとパワーコは最近、戦略的非独占コラボレーションおよびライセンス契約を拡大し、今後2年間で最大1億3100万ドルの新たなマイルストーンベースの支払いを含む取り決めを行った。これは製造規模の拡大と、パワーコへのより大量のプロトタイプセル納入を可能にし、QSE-5を世界市場に投入するために必要な技術移転を実行する上で不可欠なステップという。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. シトロエン『2CV』が復活、265万円で2028年までに市販化へ…パリモーターショー2026
  2. ホンダ『ヴェゼル』次期型、2028年登場か!? 次世代ハイブリッド搭載へ
  3. アルファロメオ、観音開きドアのクーペ『クオーレロッソ』を世界初公開…パリモーターショー2026
  4. 「絶対に買う」「ちゃんと面影あるよ」復活のシトロエン『2CV』に反響多数、そのデザインに高評価
  5. レクサスの電動車『RX』と『RZ』がアート作品に、「あり得ない」感覚を生み出す…米ニューヨークで公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る