ポルシェ『カイエン』旧型が素材、レストアとカスタムの腕を競う…湾岸レーシングをイメージしたラリー仕様が優勝

ポルシェセンター・バンクーバーのカイエン・ターボ(2008年)が優勝
ポルシェセンター・バンクーバーのカイエン・ターボ(2008年)が優勝全 6 枚

ポルシェは、旧型『カイエン』を素材に、レストアとカスタムの腕を競うクラシックレストレーションコンペティションをカナダで開催したと発表した。

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カナダ国内の17チームが2000年代のカイエンを中心に、越境車やモータースポーツ、文化的要素を取り入れた多彩なレストア&カスタム車を提案した。

優勝はバンクーバーセンターが輝き、湾岸レーシングをイメージしたラリー仕様の『カイエン・ターボ』を1000時間かけて内外装とメカを刷新した。これにはカスタムのコヒバレザー内装や特製ルーフライニング、サスペンション強化やオーバーランド装備としてルーフラックやウインチを装着している。

東地区優秀賞はポルシェローゾンが『カイエンS』を3インチリフトアップし、重厚なタイヤやリモート照明を備えたオフロード仕様に仕立てた。西地区優秀賞のポルシェヴィクトリアは海岸サリッシュのアーティスト、ルーク・マストンと協力し文化を映し出すペイントを施すなど伝統とモータースポーツDNAを融合したレストアを行った。

マーケティング賞はケベックセンターによる巨大タイヤやラリーライトを備えた2004年式カイエン・ターボで、冒険の姿を題材にした短編映画を制作している。

また、一般投票とイベント参加者投票で最も支持を得たのはマーカムセンターの2009年式カイエンで、ポルシェジャグドヴァーゲンをヒントにした狩猟仕様に造り込まれた。

全ての発表はトロントのポルシェエクスペリエンスセンター(PEC)で行われ、来場者は施設内で多様なドライビングモジュールや最新のカスタマイズラウンジ、シミュレーター体験を楽しみながら、ブランドの歴史と技術に触れる機会を得た。

今回の大会は2019年から続く名車レストアを通じた教育と技術伝承の集大成として、ポルシェの過去と未来への情熱を示すものとなっている。

《森脇稔》

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