ブリヂストンがモーターサイクル用プレミアムタイヤブランド「BATTLAX」でサポートするヤマハ発動機チーム「YART-YAMAHA」が、FIM世界耐久選手権(EWC)において2025年のシリーズチャンピオンを獲得した。
【画像】EWCシリーズチャンピオンを獲得した「YART - YAMAHA」
ブリヂストンタイヤ装着チームによるEWCシリーズチャンピオン獲得は5年連続6度目となる。さらに同社がサポートする「Yoshimura SERT Motul」がシリーズ2位、「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」が3位、「Kawasaki Webike Trickstar」が4位を獲得し、上位4位を独占する同社初の快挙を成し遂げた。
ブリヂストンは2017年よりEWCにフル参戦するチームを、高いグリップ力と耐久性、ハンドリングのしやすさを兼ね備えた「BATTLAX」ブランドのタイヤでサポートしている。
今シーズンにおいて「YART-YAMAHA」は、最終戦のボルドール24時間耐久レース(フランスのポール・リカール・サーキットで開催)にランキング首位で臨み、2位となってEWCシリーズチャンピオンを獲得した。この結果により、ブリヂストンタイヤを装着したチームが2023年の初戦から3シーズンにわたり12戦連続でEWCにて優勝を飾った。

「YART-YAMAHA」のチームマネージャー、マンディ・カインツ氏は「まさにこれが耐久レースだと思います。途中まではチャンピオン獲得は難しいかもしれないと感じていましたが、信じられないフィニッシュを迎えることができました」とコメントした。
ブリヂストンの常務役員でグローバルモータースポーツ管掌の今井弘氏は「シリーズチャンピオンを獲得された『YART-YAMAHA』の皆様に心からお祝い申し上げます。耐久レースという『極限』の状態下でライダーとマシンのパフォーマンスを最大限に引き出すタイヤ供給やオペレーションを通してチームと一体となって戦い、貢献できたことを大変嬉しく思っています」と述べた。
同社は「タイヤは生命を乗せている」を大原則に、「極限への挑戦」であるモータースポーツを「走る実験室」と位置付けている。EWCレースにおけるタイヤの使用状況やライダーの声を大切に、必要な性能の向上に取り組み、「BATTLAX」をはじめとする市販用タイヤの開発を次のステージへと進化させている。