ホンダ N-ONE e: のライバル分析…ガソリン車やコンパクトカーも射程に

ホンダ N-ONE e:
ホンダ N-ONE e:全 15 枚

ホンダN-ONE e:の“ガチ対抗”はサクラ、eKクロスEV。同じ“低背×軽”という世界観ではアルト、ラパンが広く刺さる。総額200万~250万円の争点では、軽の上位グレード群や、コンパクトカーが「ガソリンorハイブリッド vs EV」の価値観でぶつかる。

【画像全15枚】

ホンダは9月12日、軽自動車の電気自動車(EV)、『N-ONE e:』(エヌワンイー)を発売した。価格はベーシック仕様の「e: G」が269万9400円、装備充実仕様の「e: L」が319万8800円。国および自治体の補助金を活用すれば、それぞれ約200万円、約250万円程度となる見込みだ。

軽EV市場は、すでに日産『サクラ』や三菱『eKクロスEV』が先行しており、N-ONE e:はこの2車種が最大のライバルとなる。いずれも国の補助金(約57万円前後)を前提に、実質的な購入価格を200万円前後に抑えており、軽EVとしての使い勝手や航続距離、充電利便性が競争軸となるだろう。

ボディサイズ面では、全高1545mm前後の「低背ハッチバック系」軽自動車も比較対象だ。具体的には、スズキ『アルト』や『ラパン/ラパンLC』などが挙げられる。これらはガソリン車ながら、N-ONE e:と同等のパッケージングとデザイン性を求める層に訴求している。

また、価格帯という観点からは、200万~250万円で購入可能な軽自動車上位モデルも競合する。ホンダ『N-ONE RS』(ガソリン)や日産『ルークス』、スズキ『スペーシア/スペーシアカスタム』などが該当し、動力源の違いを軸に選択が分かれる。

さらに、軽自動車の枠を超え、同価格帯のコンパクトカーも比較対象に入れていいかもしれない。。トヨタ『ヤリス』、スズキ『スイフト』、マツダの『マツダ2』、トヨタ『アクア』、およびコンパクトSUVのトヨタ『ライズ』などが代表例だ。燃料代や航続、メンテナンスコストなど、総所有コストを重視するユーザーにとって、EVとハイブリッド/ガソリン車の選択は今後の焦点となるだろう。

軽EVのラインアップが広がることで、ユーザーは走行性能・デザイン・環境性能のバランスを重視した選択が可能になる。ホンダN-ONE e:の登場は、軽自動車EV市場の拡大を後押しする契機となるか。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  2. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  3. スバル『BRZ』、2026年モデルを米国発表…価格据え置きで2026年初頭発売へ
  4. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  5. BMW 3 / 4 シリーズの「M」、392馬力にパワーアップ…マイルドハイブリッドも搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る