ロシアの自動車メーカーのアフトトルは、独自ブランドのコンパクト電気自動車『EONYX M2』を発表した。
EONYX M2はL7カテゴリーに分類される4輪車両で、バッテリーを除く車両重量が400kg以下となっている。運転にはBカテゴリーの免許が必要で、ナンバープレートはオートバイと同様に後部のみに装着される。
技術仕様はコンパクトな都市向け電気自動車として印象的だ。全長2860mm、ホイールベース1900mmで、車両重量は765kgとなっている。150Ahのバッテリーを搭載し、航続距離は130kmを実現。最高速度は80km/hで、都市部での使用には十分な性能を持つ。
頑丈なパイプフレームを基本とし、ボディパーツはプラスチックと金属で構成されている。サスペンションも快適性の基準に適合しているという。
EONYX M2の内装は、コンパクトなボディサイズにもかかわらず、キャビンは2人に十分なスペースを持つ。装備にはエアコン、ヒーター、現代的なマルチメディアシステムが含まれる。荷室も容量と実用性を備えている。
バッテリーがシート下に配置されているため重心が低く、優れた安定性と操縦性を実現している。コンパクトなサイズと小さな回転半径により、EONYX M2は狭い都市環境に最適という。大型車両の隣を走行する際も安定性を保つ。
充電は一般的な220Vコンセントから行え、特別なインフラは不要だ。フル充電には約8時間かかり、夜間充電に最適。1日平均100km程度の走行であれば、都市部での快適な使用に十分対応できる。
アフトトルはEONYXの現地生産について野心的な計画を持っている。コンパクト電気自動車専用工場が建設される予定で、電気モーター、電子制御システム、駆動用バッテリー、プラスチック部品の製造を含む12社が参加する。
環境に優しい交通手段への需要が高まり、ロシアで電気自動車が発展する中、EONYX M2は有望なプロジェクトとして位置づけられる。手頃な価格(84万ルーブル、約150万円から)、実用性、現代技術の組み合わせにより、都市モビリティの魅力的なソリューションを目指している。