ボルボバスは、最大720kWhのバッテリー容量と最大700kmの航続距離を実現する新型電動バス向けシャシー、ボルボ「BZR Electric」を発表した。
この新型シャシーは、従来の電動バスでは困難だった長距離都市間路線での運行を可能にする。充電回数を減らし、運行の多様性を高めることで、より長い距離の移動に対応できる。
ボルボBZR Electricは、実績のあるグローバルプラットフォームを拡張したもので、2軸または3軸構成と4~8個のモジュラーエネルギー貯蔵ユニットを選択できる。このモジュラー設計により、短距離運行から最大航続距離まで、幅広い運行ニーズに合わせてシャシーをカスタマイズできる。
業界最高水準の720kWhバッテリー容量により、効率性の向上、航続距離の延長、移動時間の短縮を実現している。
電動シャシーは、環境規制区域を含むより多くの路線で電動サービスの運行を可能にし、長距離バスや観光・チャーター事業者にとって大きな利点となる。シャシーには、市場や顧客の好みに応じて異なる架装メーカーのボディが搭載される。
ボルボバスは今回の発表により、市内、都市間、長距離、観光・チャーターの全セグメントに電動化ソリューションを提供することになった。
ボルボグループの一員として、ボルボバスは大規模に開発・テスト・生産された実績あるパワートレインソリューションを活用できる。デポや路線での多様な充電ニーズに対応するため、250kW CCS充電と450kW OppCharge充電の両方に対応している。
シャシーには、乗客と交通弱者の両方を保護するボルボバスの最新アクティブセーフティシステムも搭載されている。
最初のボルボBZR Electricシャシーは、カルス・デルタによってボディが架装され、北欧とベネルクス市場の顧客向けに販売される予定だ。