“外付け機器”を使いこなせば、車内の映像系エンタメ環境はさらに充実![車内エンタメ最新事情]

トヨタ『プリウス』のインテリア。
トヨタ『プリウス』のインテリア。全 3 枚

愛車は、オーディオ&ビジュアル・コンテンツを楽しむための空間ともなる。当連載ではその前提に立ち、車内エンタメ環境の充実を図るためのお役立ちアイテムやテクニックを全方位的に解説している。今回は、ビジュアル系の外部プレーヤーについて解説していく。

【画像全3枚】

◆手持ちのブルーレイディスクを車内で楽しみたいこともある。そんなときには…

さて、ドライバーが運転中に動画系コンテンツを注視することは許されていないが、同乗者が視聴するのには制限がかからない。かくして車内でもさまざまな映像系コンテンツが再生されることとなる。

そして、昨今は映像コンテンツは「スマホのミラーリング」、「ストリーミングデバイス」、「車載用Android端末」などで再生されることが多いが、自宅に多くのブルーレイディスクを所有している場合にはそれらを観たくなることもある。また、昨今は地デジチューナーを内蔵しないメインユニットも増えつつあり、そのような機種を選んだ後にテレビも観たいと思う方もいるはずだ。

それであれば、外付けの「ブルーレイプレーヤー」や「地デジチューナー」を導入しよう。

ただし、その場合には、あくまでも“車載用”の機材を選択すべきだ。価格が安いからといって家庭用の機器を選ぶと、結局高くつくことにもなりかねない。

「HDMI分配器/セレクター」の一例(ビートソニック・IF21A)。「HDMI分配器/セレクター」の一例(ビートソニック・IF21A)。

◆“車載用機器”なら、車内特有の厳しい環境下でも安心して使える!

そうなりかねない要因は2つある。1つは、「電源確保が難しいこと」だ。ご存知のとおり、家庭用の電化製品と車載用の機器では対応電圧が異なる。そのため、家庭用の電化製品を車内で使おうとすると、電圧変換のためのアイテムが必要となる。

そして、2つ目の要因は、「車内環境に対応していないこと」だ。車内は温度変化が大きいが、家庭用のアイテムは多くの場合、それに耐えられるようには作られていない。対して、“車載用”の機材は、温度の影響を受けるパーツに関して耐熱性能が担保されたものが選ばれているので、高温になっても安定して動作する。

ところで、外付けの外部プレーヤーを使う場合には、併せて「セレクター」も導入したい。そうすれば、ソース切り換えをスムーズに行えるようになるからだ。

ちなみに愛車に「HDMI入力端子」が備わっている場合には、映像系外部プレーヤーがデジタル出力を持っていたらそれを接続できるので、つなぐ外部機器が1つだけならセレクターは不要だ。しかし、スマホのミラーリングも行いたいならセレクターはあった方が良い。

「車載用デジタルメディプレーヤー」の一例(オーディオテクニカ・AT-HRP5)。「車載用デジタルメディプレーヤー」の一例(オーディオテクニカ・AT-HRP5)。

◆“外部機器”をアナログ接続する場合には特にセレクターが役に立つ!

一方、HDMI入力端子が非装備の場合には、アナログの外部映像入力端子にアナログ接続することになるが、その場合は外部機器が1つだけでもセレクターを使いたい。

というのも、メインユニットの「外部映像入力端子」は多くの場合、バックカメラが接続されている。そうであれば、シフト操作と連動するセレクターを使うと、シフトをリバースに入れたときに映像が自動で切り替わる。

ところで、手持ちの動画ファイルを車内で観たいという場合には、車載用の「デジタルメディアプレーヤー」を使おう。オーディオテクニカから『AT-HRP5』(税込価格:10万4500円)という製品がリリースされており、当該機器では動画ファイルも再生でき、ハイレゾ音源にも対応している。しかもサウンドクオリティが高い。そして使い勝手も良好だ。動画や音源の選択を車載機器のモニターで確認しながらリモコン操作で行える。

今回は以上だ。次回は、車載用Wi-Fiルーターに関する最新事情を解説予定だ。乞うご期待。

《太田祥三》

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