初代ダイハツ『コペン』が発売されたのは2002年6月。初出は1999年の東京モーターショーで、“Kopen”の名で登場したこの時のモデルは、ドアミラー、ドアハンドルなど、一部ディテールが異なったものの、外観はほぼ市販車そのものだった。
最大の特徴は軽自動車初のアクティブトップ(電動開閉式ルーフ)と呼ばれたハードトップの採用。ルーフ部とリアウインドゥ部の2分割構造になったアルミ製で、手動で2箇所のロックレバーを外し、コンソールのスイッチを押せば、20秒ほどで“行程”は完了。油圧ポンプで作動する仕組みで、4つのモーターによりサイド&クォーターウインドゥを駆動。

ボディは剛性と軽量化に配慮。上屋ではアクティブトップのルーフほか、ボンネット、トランクリッドにアルミが採用された。
またディタッチャブルトップも用意された。カタログの後半に小さく写真が載っており、ボディ色がシルバー、レッドの場合はボディ同色、その他はブラックの計3色を用意。車重はアクティブトップに対し30kg軽量で、トランク容量は、アクティブトップのクローズド時と共通と記されている。

サスペンションには別体タンク付き分離加圧リヤダンパーも設定(スポーツパック)されるなどした。エンジンは4気筒ツインカム16バルブターボ(47kw/110N・m)を搭載、5速MTと4速ATを用意。生産は大阪・池田の本社工場の、匠集団の工房といわれたエキスパートセンターで、高技能者による手作業の工程が実施された。