1/64スケールクラスで、個性あふれるワールドワイドなクルマたちをラインナップする、アメリカ生まれのミニカーブランドが『ホットウィール』(Hot Wheels)だ。今回は激レアなハイパーカー&スーパーカーと、人気映画の劇中車にインスパイアされたユニークなカスタムカーが追加される。
フェラーリ復活第2弾は「ラ・フェラーリ」!“ビッグ5”とも呼ばれる稀代の名車を手に入れよう

ホットウィールのラインナップにおけるハイクオリティなラインで、ダイキャストシャシーと、リアルライダーと呼ばれるゴムタイヤを採用したプレミアムカーを、特定のテーマに沿って集めたのがカーカルチャー。今回は「ユーロスピード」と銘打った、欧州ブランドのスーパーカーのアソートだ。

まずは「ラ・フェラーリ」。ホットウィールへ待望のカムバックを果たしたマラネロの跳ね馬、その市販車には通常モデルのほかに、高性能なパワートレインや、特殊な内外装などを採用したスペチアーレと呼ばれる限定車が存在する。ラ・フェラーリは、2013年に登場したスペチアーレだ。
創業者の名を冠した『エンツォ・フェラーリ』に続くスペチアーレで、市販フェラーリ初のハイブリッドシステムやアクティブエアロを採用した。定冠詞付きのフェラーリというストレートなネーミングには、マラネロの歴史の転換点ともいうべきこのクルマの重要度が感じられる。デザインは長年手掛けてきたピニンファリーナではなく、社内部門が担当したのもトピック。その流麗なスタイリングを、細部に至るまで綿密に再現している。

このラ・フェラーリの登場と同時期に、フェラーリとの提携を解消したピニンファリーナが、2019年に公開した自社ブランドのハイパーBEVが「アウトモビリ・ピニンファリーナ・バッティスタ」だ。車名は、創業者の名前に由来する。
1930年にイタリア・トリノで創立されたカロッツェリアをルーツとし、工業デザインから車両の設計や生産まで手掛けるピニンファリーナは、2015年末にインドのマヒンドラグループの傘下に入る。2018年には高性能BEVの開発・製造のためアウトモビリ・ピニンファリーナを設立し、バッティスタはその処女作だ。リマック製4モーターシステムにより1926ps/2300Nmを発生し、0-100km/h加速は1.89秒、最高速度は358km/h。実車は激レアだが、ミニカー化も珍しいモデルだ。

ハイパーカーという概念を世に広めたブガッティからは、2020年登場の「ブガッティ・ボリード」をセレクト。ロードカーのシロンをベースにしたサーキット専用車で、8.0リットル4ターボのW16は1,850ps/1,850Nmを発生。チタンとカーボンを多用し車重1,240kgと軽量に仕上げ、最高速度は500km/h以上という驚異的な動力性能を誇る。今回はシグネチャーカラーでもあるリバリーを再現。ブラックとブガッティのイメージカラーであるブルーの2トーン仕様に仕上げられた。

マニアックなスポーツカーブランドの多いイギリスからは、2台が仲間入り。まずは「アストンマーティン・ヴァンテージ GTE」。4代目ヴァンテージのレース仕様で、アストンマーティン・レーシング(AMR)がWEC参戦のために開発したマシンだ。ヴァンテージAMRとも呼ばれ、2018年にデビュー。メルセデスAMG製4.0リットルV8エンジンは、543ps/700Nmを発生する。ホットウィールでは、市販車とは別物の凄みを見せる、特徴的なリアウイングやボディワークが再現されている。

もう1台は、2023年発表の「マクラーレン・ソーラス GT」。プレイステーション4のグランツーリスモSPORTのために製作されたアルティメット・ビジョン・グランツーリスモの実車化モデルで、25台限定のサーキット専用車だ。シングルシーターのシャシーには、自然吸気ながら840ps/650Nmを発生する5.2リットルV10を搭載。ホットウィールはその複雑な形状のボディに、アンダーエアロを一体成形したシャシーを組み合わせ、実車さながらのスタイリングに仕立てている。
大人気の映画『ワイルド・スピード』シリーズの劇中車を“リバースカラー”でリミックス!
ホットウィールの人気アイテムといえば、映画『ワイルド・スピード』シリーズの劇中車だ。映画の人気に負けず劣らず、ホットウィールのシリーズとしても世代を超えて幅広くコレクションされている1つだ。今回はグラフィック・リミックスと題し、オリジナルカラーをリバースにアレンジした5台のシリーズとした。

「カスタム・アキュラ・インテグラ・セダンGSR」は、第1作『ワイルド・スピード』でドミニクの妹であるミアが乗ったHonda『インテグラ』にインスパイアされたスペック。日本仕様の角型異形ライトなどの特徴はそのままに、ボディをブルーからシルバーに変え、グラフィックの色使いをブルー基調としている。さらにシリーズ唯一のフルダイキャストで、コレクション必須の1台だ。

第1作に登場した「フォルクスワーゲン・ジェッタMK3」は、日本ではヴェントとして販売されたゴルフIIIベースの4ドアセダン。車両はホワイトにロケットのイラストとブルーのファイアーパターンだったが、これを反転したようなブルーのボディが斬新だ。

「ホンダS2000」は、第2作『ワイルド・スピードX2』で、デヴォン青木演じるスーキーが乗ったピンクのHonda『S2000』がモチーフ。ヴェイルサイドのワイルドな造形を、ホットウィール流に再現した人気キャストの1つ。ボディがホワイトになったことで、サイドの女性のグラフィックがはっきりとわかるリバリーとなった。

「ランサーエボリューションVII」は、これまた同じく第2作の劇中車で、主人公のブライアンが乗った仕様がベース。日本のカスタマイズメーカーであるDAMDのボディキットを組み、鮮やかなイエロー型のメタリックにブルーのラインが入っていたが、この色使いをリバースに。まるで、WRCでライバルだったスバル・インプレッサのようなカラーリングというのも、シャレが効いている1台だ。

「日産シルビア(S15)」は、第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に登場したマシンのカラーリングを独自に再解釈。ボディとサイドのストライプの配色を逆転させ、モナ・リザの愛称で呼ばれたダークな雰囲気を、真逆の明るいイメージに転化させた。奇しくも絵画のモナ・リザの印象をひっくり返すような情熱的なカラーリングに。
幻のスーパーカーやハイパーカーを集めたカーカルチャー『ユーロスピード』の価格は各935円(税込)、映画『ワイルド・スピード』の劇中車をリバースカラーでアレンジした、ワイルド・スピード テーマ アソート『グラフィック・リミックス』の価格は各660円(税込)。
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