矢崎総業は、10月29日に開幕するジャパンモビリティショー2025に出展すると発表した。
同社の展示コンセプトは、「Be the Life line.」(モビリティの、そして社会の、ライフラインであり続ける)だ。
近年、自動車産業は電動化、自動運転技術、コネクテッドカーの進化など、急速な変革期を迎えている。特に、SDV(Software Defined Vehicle)の拡大により、ソフトウェアを中心とした車両開発が進み、モビリティの機能や価値が大きく変わりつつある。これらの変化に伴い、高電圧技術や高速通信技術、環境負荷軽減技術など、次世代モビリティを支える基盤技術への需要が高まっている。
矢崎グループは、自動車用ワイヤーハーネスやメーターをはじめとする「つなぐ技術」で培った長年のノウハウを活かし、次世代モビリティ社会の実現に向けて、ソリューションを提供し続けている。
展示ブースでは、未来社会にとって、欠かせないライフラインとしての矢崎を技術や製品を通して分かりやすく伝える。
主な展示コンテンツとして、HMIモックアップ「SUNRISE Cockpit」、「YAZAKI immersive Drive」、「YAZAKIソリューションモック」、「EEDSソリューションモック」などのモビリティ関連技術を展示する。
環境分野では、リユース蓄電システム「BUTTERFLY」を展示。今後、電動車の普及が進む一方、大量に排出される車載使用済み電池の適正処理が課題になる中で、劣化状態の異なる車載使用済み電池を混在して活用可能とするリユース蓄電システム用製品「BUTTERFLY」を開発。再エネ活用と持続可能な社会の実現に向け、実証試験を実施中だ。
また、環境適応型農業システムも展示。世界的な食糧危機問題を解決するために、空調技術と栽培技術の融合により、最低限のエネルギーで収穫量最大化を実現可能な農業システムを提案している。
その他、竹フィラー樹脂材料や地域共生に向けた林業・介護・食品などの取り組みも紹介する。