五羊-本田摩托(広州)有限公司は10月9日、ビジネス用電動スクーター、ホンダ『ベンリィe: I』について、電気配線の不具合から最悪の場合、走行不能になるおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
対象となるのは、2023年11月から12月に制作された「ZAD-EF07」形式のホンダ・ベンリィe: I の3台。
今回のリコールは、電気配線(メインハーネス)の不具合が原因。フレーム溶接時のスパッタ除去指示が不適切だったため、メインハーネスの通線部にスパッタが残留している車両がある。そのため、当該ハーネスがスパッタと干渉し、そのまま使用を続けると電線の被覆が摩耗し、芯線が露出して短絡する恐れがある。この状態になると、前照灯、方向指示器、速度計等の作動不良や走行不能となる可能性がある。
改善措置として、全車両のメインハーネスの損傷を点検し、保護材(グロメットなど)を追加する。また、メインハーネスが損傷している場合は対策品と交換する。
不具合、事故ともに発生していない。