Hyundai Mobility Japanは10月22日、東京・Terada E Hallでデザインコンセプトカー『INSTEROID(インスタロイド)』の日本初公開イベント「INSTEROID Night by Hyundai」を開催した。
【画像】ヒョンデ『INSTEROID(インスタロイド)』の日本初公開イベント
約150名のメディア関係者やインフルエンサーが参加し、音楽・映像・光が融合する没入空間で感性を刺激する体験が提供された。
このイベントは、2025年10月29日開幕の「Japan Mobility Show 2025」に先駆けて企画され、ヒョンデのデザイン哲学と感性価値を体験させる目的がある。ヒョンデは2022年の日本再参入以降、FCEV『NEXO』、EV『IONIQ 5』、『KONA』『IONIQ 5 N』などゼロエミッション車を展開し、2025年4月には『INSTER』の販売を開始している。
今回公開された「INSTEROID」は、INSTERをベースに、欧州デザインチームが開発した創造と遊びの実験車という。デザインは空力性能を備えつつ、ゲームカルチャーの要素を取り入れ、遊び心や機能美を重要視。代表取締役社長の七五三木敏幸氏は、日本市場では技術だけでなく感性の価値が重要と強調した。
イベントでは、Hyundai Motor Groupデザインセンター長サイモン・ロスビー氏が詳細を説明。ウィングスポイラーや21インチホイールなどのエクステリアの特徴や、ゲームから着想を得たコックピット風のインテリア演出、キャラクター「Boost」のデザイン思想を語った。
クロストークでは、サイモン氏が「INSTEROIDは乗るたびに次のステージへ進む冒険心に満ちた感覚を届ける」と述べ、七五三木氏も日本での発表に意義を示した。
ライブパフォーマンスでは、世界的ビートボクサーDJ SO-SOがINSTEROIDのサウンドスケープをテーマに独自のリミックスを披露。2019年に日本人初で「Grand Beatbox Battle」優勝、2021年・2023年には世界チャンピオンに輝いた彼のパフォーマンスは、車とドライバーの感情的なコミュニケーションを音で表現した。また、DJ Ryotaはベースミュージックとダンスビートを融合し、会場に一体感を創出した。
イベントには自動車関連だけでなく、ライフスタイルやカルチャー、テクノロジー分野のメディアやインフルエンサーが参加。七五三木氏は「情報を届けるプロの存在が挑戦成功の鍵」と述べ、日本の未来のモビリティ文化を共に創る思いを語った。
INSTEROIDは10月29日からのJapan Mobility Show 2025で展示予定。ヒョンデは感性と創造性を重視し、今後も未来のモビリティ文化を発信していく構えだ。