スズキは10月23日、企業ミュージアム「スズキ歴史館」の1階に店舗「S-MALLスズキ歴史館ショップ」を整備し、リニューアルオープンしたと発表した。
同店舗は、スズキ公式ECサイト「S-MALL」初の実店舗化となる。これまで同館では自動販売機や券売機を活用した物販コーナーを設けていたが、取扱商品やアイテム数に限りがあり、来館者の期待に十分応えることができていなかった。
今回のリニューアルでは、車両展示などに使用していた1階スペースに「S-MALLスズキ歴史館ショップ」を整備。「S-MALL」で販売しているアパレルやグッズなどの「スズキコレクション」を実際に手に取って見ることができるようになった。
さらに、地元浜松の物産を紹介するコーナーも新設し、食品を中心に品揃えを拡充。「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」の取り扱いも開始した。
店舗内装は、スズキの祖業である織機の木組みから着想を得た温かみのあるデザインを採用。木材は地元浜松産の天竜材を活用し、天竜スギを木組みやパーテーションなどに、天竜ヒノキを陳列棚に使用している。また、歴史館入口から受付までの天井部や天吊りライトのシェードに遠州織、現存する鈴木式織機で織られたソファの張地などに使用するなど、浜松やスズキにゆかりのある素材を随所に活用している。
スズキ歴史館は2009年4月に開館以来、スズキの歴史やものづくりを紹介する施設として、小学校の社会科見学など地域の学びの場として活用され、2024年9月には累計来館者数が100万人を達成している。




