IT企業が新型EV初公開へ、ソフト主導のクルマづくりを再定義…ジャパンモビリティショー2025

SCSKの新型EVのティザー
SCSKの新型EVのティザー全 1 枚

SCSKは、10月29日に開幕するジャパンモビリティショー2025において、クルマのつくり方をソフトウェア起点で再定義し、9カ月で完成させたEVを初公開する。

本車両は、SDV(Software Defined Vehicle)の概念に基づき、ソフトウェア企業が主体となる新たな開発モデルによって生み出された。個々のユーザーに最適化された体験を提供するパーソナライズAIを搭載している。

ハードウェアを製造しないSCSKが、海外パートナーとの水平分業によるエコシステムを構築し、従来の垂直統合開発とは一線を画すアプローチで開発した。これにより、日本のモビリティ産業の発展に貢献することを目指している。

現在、自動車業界ではSDVへのシフトが急速に進んでおり、車両の機能や価値がソフトウェアによって定義される時代へと変化している。このような変革期において、ソフトウェアがもたらす未来の体験価値を先取りするため、IT企業ならではの技術力と柔軟性を活かし、自動車開発に取り組んだ。

本車両は、進化し続けるクルマの実現を目指し、移動空間を一人ひとりに寄り添う体験の場へと変えるコンセプトモデルだ。

海外サプライヤーと共同開発した8K画質の44.6インチ「ピラーtoピラーディスプレイ」を搭載。統合型ディスプレイによる没入感のある体験を提供する。運転席や助手席、後部座席で別々のコンテンツを同時に楽しむことができる。

ユーザーの好みに応じたコックピット空間、パーソナライズドAIエージェントサービスを提供する。ディスプレイの壁紙更新や車内空調制御、観光地の画像検索などを、ユーザーの嗜好に最適化されたレコメンデーションを実現する。

SCSKが目指すのは、ひとつの企業では成し得ない共創によるモビリティ社会の実現。自動車メーカーが培ってきた技術とSCSKが持つIT・ソフトウェアの強みを掛け合わせ、業界全体の力を結集することで、新たなモビリティサービスを広げていく。

その思いを込めた合言葉が、「みんなでクルマをつくればいい」、そして「SCSKがモビリティ社会の未来を変える!」。今回の完成車展示は、この共創の考えを具現化する第一歩になるという。

展示場所はSCSK展示ブース:東京ビッグサイト西1F ホール、ブース番号W1002。プレスカンファレンスは10月30日の8時20分から8時30分にSCSKブースにて開催される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 米トヨタ、新世代オーディオマルチメディアシステム発表…『RAV4』新型から搭載へ
  2. トヨタ『カムリ』新型に「GT-Sコンセプト」、スポーツセダンの新境地を提示…SEMA 2025
  3. 免許不要で歩道走行可能な新型4輪モビリティ、全幅59cmの「CURIO Q1」初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ホンダ『CB1000F』早くも受注が1600台超に、年間生産計画5000台…CBオーナーイベント復活も計画
  5. トヨタ『RAV4』新型、パワーと燃費向上の第5世代ハイブリッド搭載…12月米国発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る