伊藤園と日清シスコは、群馬~宮城間における重軽混載による共同輸送を開始したと発表した。
近年、トラックドライバーの人手不足や物流における環境負荷低減などの社会課題が重視されている。両社は飲料(重量物)とシリアル(軽量物)の重軽混載による共同輸送の検証を行い、本格稼働を開始した。
この取り組みでは、重量貨物である伊藤園の飲料を1段積みした際の上部空きスペースに、軽量貨物である日清シスコのシリアルを積むことで、荷台の容積を隙間なく有効的に積載して共同輸送を行う。
一般的に協業混載を行う際は、積み下ろし箇所が増えるためトラックドライバーの長時間労働が課題となるが、本取組みでは日清シスコの工場から伊藤園の出荷倉庫へシリアルを移動し、積地を1カ所に集約することでこの課題を解消した。
これにより、両社が個別に群馬・埼玉~宮城間で製品を輸送していた従来の方法に比べて、積載率が向上し、トラックの使用台数を削減、CO2排出量も約18%削減できる見込みだ。
両社は、環境負荷の低減を通じて持続可能な社会を実現するために、物流の効率化と環境配慮の取組みを推進している。今後も、持続可能な物流連携を行うパートナーシップをはじめ、業界や業種を横断して効率的な物流体制を構築し、持続可能なサプライチェーンの構築を目指している。




