加賀電子は、アセアン(ASEAN)地域で増大するEMS(電子機器製造受託サービス)需要に対応するため、連結子会社のKAGA ELECTRONICS (THAILAND)において新工場(アマタナコン第3工場)を建設すると発表した。
同社は2002年にアセアン地域におけるEMS事業の中核拠点として加賀タイを設立。現在、アマタナコン工業団地に2工場を構え、空調機器、事務機器、車載関連機器等の基板実装を中心に事業展開している。
新工場は「自動化」「省人化」をコンセプトに、中国拠点で自社開発した表面実装機やはんだ槽などからなる実装自動化ライン導入により、サイクルタイム短縮と生産量変動にフレキシブルに対応した高効率な生産体制を構築する。
延床面積は4400平方メートルで、エアコン用・車載用基板実装と組立を行う。稼働時期は2025年内を目途とし、従業員数は110名を予定。初期投資額は約13億円となる。
完成品組立ラインの新設により、米国向けをはじめ多様化する顧客ニーズに対応。EMS事業は3工場合わせて5年後には売上高500億円を目指す、としている。




