【トヨタ ランドクルーザーFJ】小さくても廉価版じゃない! 実はほぼ「ランクル250」まんまの質実剛健インテリア

トヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチ
トヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチ全 18 枚

トヨタは『ランドクルーザー』シリーズに新たに『ランドクルーザーFJ』をラインナップすることを明らかにした。正式発表は2026年夏とされており現時点で得られる情報は少ないが、大きな特徴であるそのデザインについては開発デザイナーから多くの情報を引き出すことができた。今回はランクルFJのインテリアデザインを紐解いていく。

【画像】『ランドクルーザーFJ』のインテリアとデザインスケッチ

エクステリアデザインは、現行シリーズ最小のランクルでありながら、原点である「FJ40」の要素を盛り込み、サイコロのイメージや彫刻的な造形で、新たなランクル像を生み出した。ではインテリアはどうか。そこに共通していたのは「ランドクルーザーであること」という大命題だった。

◆「ランドクルーザーのインテリアをつくり上げる」ということ

トヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチトヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチ

担当デザイナーは、「“ランドクルーザーのインテリア”をつくり上げることだけに特化してデザインしてきました」と振り返る。

「ランドクルーザー250のインテリアと同じセオリーで機能部品を配置していますし、ランドクルーザーとして重要な視界要件や悪路時に車両が斜めになったとしても車両姿勢が分かるように、目の前にある全ての線は真っ直ぐでないといけません。そうでないと自分が斜めになっているかも分からなくなってしまうからです」と、オフロードを走ることも想定したランクルシリーズならではの重要なポイントを述べる。

トヨタ ランドクルーザーFJのインテリア、使用イメージトヨタ ランドクルーザーFJのインテリア、使用イメージ

さらに250から踏襲した考え方として、「空調は丸型が一番排出力の効果ありますので、同じようにしました。運転中の空調の操作などもすぐ場所が分かってブラインドタッチで操作できる。グローブをしていても誤作動させないスイッチのサイズなども全て踏襲しています」と話す。

また、「ステアリングやシフトなども250と全く同じものを使っていますのでランドクルーザーFJを買ったとしても、間違いなくランドクルーザーを買ったと乗りながら感じてもらえるでしょう。これは一番気にしたところです」と明かす。

◆「ランドクルーザー配置」のインパネ

トヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチトヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチトヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチトヨタ ランドクルーザーFJのインテリアデザインスケッチ

コンソールも同様だ。「ランドクルーザーには立派なコンソールが配されています。FJは車幅が狭いにも関わらずランドクルーザーとしてあるべきコンソールの高さを持たせました。ここもお客様に『ランドクルーザー買ったんだ』と感じてもらえるインテリアになっていると思います」と述べる。

インパネのデザインは、「メーターとディスプレイをなるべく視界の邪魔にならない位置に置きました。そしてシフトもランドクルーザーとしてあるべき位置に置く。これも『ランドクルーザー配置』です。そしてダイヤル系も悪路で使うことを想定しながらランドクルーザーレイアウトとして250の考え方を踏襲しています。そうするとおのずと上からも下からも決まっていくわけです。あとはお客様に安心感を与える素材を使っていくというデザインの考え方です」と語った。

トヨタ ランドクルーザーFJのインテリアトヨタ ランドクルーザーFJのインテリア

◆サイズであきらめた方や若い人に届けるランクル

「工業製品としてここまでやるべきことが明確なこともあり、ランドクルーザーとして明快なデザインができました」と話すデザイナー氏。このクルマをどういう人に使ってもらいたいかを聞いてみると、「サイズがまず小さいので、日本ではこれまでサイズで(ランクルを)諦めてたお客様が、やっとこのサイズだったら買えると喜んでいただけるのでは。そういうお客様の顔を思い浮かべています」。

さらに、「若い方です。自分が思っている以上に行動範囲が広がるクルマなので、みんなで出かけて様々な体験ができるでしょう。しかもそれと気づかないうちに多くの体験ができてしまう。そのぐらいの影響が与えられるといいかなと思います」と、幅広いユーザーに届くことを期待していた。

トヨタ ランドクルーザーFJ カスタマイズイメージトヨタ ランドクルーザーFJ カスタマイズイメージ

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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