ボッシュ、SDV時代のモビリティ技術を出展…ジャパンモビリティショー2025

ボッシュのプレスカンファレンス(ジャパンモビリティショー2025)
ボッシュのプレスカンファレンス(ジャパンモビリティショー2025)全 5 枚

ボッシュは、ジャパンモビリティショー2025でプレスカンファレンスを実施。「ソフトウェア ドリブン モビリティ」をテーマに、ハードウェアからソフトウェアまで包括的なソリューションをブースで紹介している。

【画像】ボッシュのプレスカンファレンス

同社は今回、バイワイヤブレーキアクチュエータを日本で初めて一般公開した。このシステムは完全に電気信号だけでブレーキ動作を実現するもので、ブレーキペダルとブレーキシステム間の機械的な接続は不要となる。ドライバーからのブレーキ要求は、冗長な電気信号線を介して電子ブレーキペダルからバイワイヤブレーキアクチュエータと横滑り防止装置ESCに送信される。

異常が発生した場合でも、バイワイヤブレーキアクチュエータと横滑り防止装置ESCはどちらもそれぞれ単独で、4つの車輪ブレーキすべてに必要なブレーキ圧を生成できる。また電子的な信号伝達により、ハンドル位置が右でも左でも仕様変更が不要で、アクチュエータの搭載位置の自由度が上がり、車室内デザインに新たな可能性が生まれる。

さらに油圧式のブレーキバイワイヤシステムは、市場で実績のある技術に基づいているため、信頼性が高く、軽量かつエネルギー効率が高いという特徴がある。ボッシュのバイワイヤブレーキシステムは2026年初頭にアジアの自動車メーカーの量産車に搭載予定だ。

「ビークルモーションマネジメント」は、ブレーキ、ステアリング、パワートレイン、サスペンションなど、車両制御のためのさまざまなアクチュエータを統合制御する包括的なソフトウェアソリューションだ。すでにドライバーによる指示のもと、個人の好みや走行シーンに応じてパーソナライズ化された運転を可能にする技術を実現している。

ボッシュでは、この技術をさらに発展させ、事業部間の連携を通じて顔認証でドライバーの好みの走りを自動認識し、ソフトウェアが自動的に最適な走行モードを設定する新機能の開発を進めている。これは、高精度な顔認証技術とAIによる走行分析を使い、ドライバーの個人を特定する。するとシステムがドライバーの過去の運転データや設定履歴、さらに走行中の行動パターンを認識して、ドライバーが意識することなく、その時々の気分や意図、そして継続的に学習された運転スタイルに合致した走行モードをクルマが自動的に提供できるようになるシステムである。

また同じ「ビークルモーションマネジメント」のソフトウェアで、新機能の「イージーターンアシスト」を開発した。Uターンや急カーブなど車両が急旋回する際に内側のタイヤに軽くブレーキをかけ、モーターの力配分を調整することで、より小さな回転半径で曲がることを可能にする。「イージーターンアシスト」機能により、ドライバーは容易な操縦が可能となり頻繁なハンドルの切り返しが不要となるため、狭い駐車場からのスムーズな発進などを実現する。

ボッシュの強みは、ソフトウェア主導の開発と、それらを実現する高度なハードウェアの開発、そして製造である。ボッシュは、2026年初頭より栃木工場で第10世代の横滑り防止装置ESCの生産を開始し、日本の自動車メーカーへの供給を順次進めていく予定だ。それに先立ち、2025年10月には本製造ラインの導入が完了しており、現在は生産開始に向けて最終準備を進めている。

《森脇稔》

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