KTCとニテラが示した“脱輪ゼロ&次世代パワー”の答え…ジャパンモビリティーショー2025

KTCとニテラが示した“脱輪ゼロ&次世代パワー”の答え…ジャパンモビリティーショー2025
KTCとニテラが示した“脱輪ゼロ&次世代パワー”の答え…ジャパンモビリティーショー2025全 24 枚

東京ビッグサイトで開催されているジャパンモビリティショー2025(10月31日~11月9日)。クルマメーカーに加え注目の工具メーカーやパーツメーカーも出展した。ここでは高品質な工具を揃えるKTCと、NGKプラグを擁するニテラのブースに注目した。

【画像全24枚】

◆KTC「e-整備TIRE」で脱輪ゼロへ…トルク管理をデジタル化

KTC…ジャパンモビリティーショー2025KTC…ジャパンモビリティーショー2025

工具メーカーのKTCブースで大きなスペースを使って展示・実演されたのが、e-整備TIREと呼ばれるトルク管理システムだ。ホイールナットの締め忘れや締め付けトルク不足による脱輪が社会問題になっている昨今、システムを整備することで脱輪ゼロを目指すのがe-整備TIREである。同社のトルクレンチ(TORQULE GNAシリーズ)と専用アプリをインストールしたタブレットなどをペアリングすると準備完了。

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クルマのナンバープレートを撮影するとデータベースにアクセスし車種と適正トルクが検索され自動的に設定される。車種ごとに異なるホイールナットのトルク値が手早く分かるのもこのシステムの魅力だ。

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ここまで準備が整ったら、あとはトルクレンチで締め付けを実施するだけ。締め付け時のトルクは保存され、トルク不足はひと目で分かる仕組みになっている。クルマとデータが紐付いて保存されるため、自動車工場や事業所など複数車両のトルク管理でも一目で各車の状態を把握できる。

◆タイヤ残溝も一括可視化…TRASASデプスゲージ×クラウド

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このシステムにはタイヤ残溝を測定し保存する機能も備わる(KTCのTRASAS タイヤデプスゲージを使用)。ホイールナットの締め付けトルク同様、クラウド上にデータが保存され過去の履歴をいつでも閲覧できる。e-整備TIREの利用には月額利用料の設定があり、2026年3月以降に運用開始が予定されている。

◆工具の“持ち出し/返却”を見える化…nepros ID

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KTCブースでもうひとつの注目はnepros IDだ。“工具の紛失ゼロへ”と銘打ったコーナーを展開。ツールボックス内の各工具にRFID(電波でIDを読み取るシステム)を搭載し、持ち出しと返却をID読取で管理して戻し忘れによる現場トラブルを未然に防ぐ(航空機整備などでは特に重視される)。作業現場で置き忘れた工具はハンドリーダーで探索でき、2m程度の範囲をサーチ可能。作業終了時の効率化にも貢献する。

◆75周年限定ツールセットもお披露目

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製品では75周年限定工具セットを展示。75点の工具を収める同モデルは、ひとつひとつ仕上がりが異なるツールボックスを用いるなどこだわり満載のセットとなった。

◆ニテラはEV/水素/内燃の三方向で攻める

ニテラ…ジャパンモビリティーショー2025ニテラ…ジャパンモビリティーショー2025

自動車パーツの新技術で注目だったのがNGKプラグを擁するニテラのブース。従来の内燃機関、EV向け、水素燃料向けという三つのカテゴリーで新技術と新製品を紹介し、未来のモビリティを支える幅広い技術力をアピールした。

◆EV基盤の熱を逃がす…窒化ケイ素セラミックス絶縁放熱基板

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EV関連コーナーではセラミックベアリングボールを展示。従来のベアリングボールに対し、腐食せず軽量で絶縁性に優れるなどEVモーター用途での優位性が注目される。またパワーモジュールなどの発熱対策として、基板の放熱性を高める窒化ケイ素セラミックス絶縁放熱基板を提示。ブースでは既存基板と並べて熱を加え、同基板の発熱量が少ないことをサーモグラフィーカメラで比較できる展示も実施。EVの基礎技術として存在感を示した。

◆余剰電力を“水素”で貯める…リバーシブルSOC

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新エネルギーでは水素燃料のコーナーを展開。住宅屋根のソーラーで発電した電力から水素を生成し貯蔵するリバーシブルSOCシステムのモデルを紹介した。昼は太陽光で水から水素を作りタンクに貯蔵、夜は燃料電池で水素から発電する。電気を水素に変換して蓄えるメリットは、バッテリー保管に比べ自己放電が少なく長期保存に有利な点。発電時の余剰電力の活用で注目が高まりそうだ。

◆進化する内燃機関…プレチャンバープラグ

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スパークプラグのカテゴリーではプレチャンバープラグが大きな話題に。内部でプレ燃焼を可能にする構造により、プレチャンバーを活用した燃焼効率向上のエンジン開発をプラグ側から後押しする。内燃機関の進化余地がまだ大きいことを示す展示となった。

《土田康弘》

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