ポルシェは、コロンビアのアマゾン熱帯雨林から着想を得た『911 GT3ツーリング』の特別仕様、「オセロット」を発表した。
米国マイアミのポルシェ ラテンアメリカは2025年、独立系輸入代理店と情熱的なポルシェコミュニティを支えてきた25周年を迎えた。これを記念して地域の伝統と自動車技術を称える特別プロジェクト「Icons of Latin America」を始動した。
このプロジェクトでは、ラテンアメリカ各地の文化や自然をテーマにした特別なSonderwunsch(特別注文)車両を製作する。
その第1号が、コロンビアのアマゾン熱帯雨林から着想を得た『911 GT3ツーリング・オセロット』だ。色はForest Green Metallic(フォレストグリーンメタリック)を採用。深い緑色が熱帯雨林の多様な樹木の葉の陰影を表現している。
外装のアクセントにはCentenaire Silver(センテナリシルバー)が用いられ、1960年代の初期の『911』モデルのクローム装飾を思わせ、ブランドの伝統を踏襲する。ホイールにも同色のアクセントが入る。
内装はコヒバブラウンのレザーをベースに、ペピタ柄のファブリックがシートに施され、中南米に生息する美しい小型ネコ科動物「オセロット」をモチーフにデザインされている。ヘッドレストにはコロンビアの交通標識から着想を受けたオセロットのシルエットがエンボス加工されている。
さらに、2025年はポルシェのコロンビア正規輸入代理店「オートエリート」の30周年でもあり、車体のBピラーには両社の周年記念を示すバッジが装着されている。
Sonderwunschプログラムは1970年代後半に始まったカスタムプログラムを現代に再構築し、顧客の特別な希望を製造過程で反映できる仕組み。納車前の新車だけでなく、既存車両の内外装を顧客とポルシェの専門チームが共同でカスタマイズできる。古い車のレストアも含まれている。
今回のプロジェクトはポルシェがラテンアメリカの豊かな自然と文化を自動車に表現する試みであり、地域の歴史や個性を称える記念モデルとして今後も続けられる見通しだ。




