ブラジルの自動車部品大手のイオシペ・マキシオンは、ホイール事業部門のマキシオン・ホイールズを通じて、南米における小型乗用車用アルミホイール事業の戦略的拡大を発表した。
この拡大には、既存のグローバル資産のブラジルへの再配置と、アルゼンチンの主要アルミホイールメーカーであるポリメタルの株式50.1%の取得が含まれる。
同社のピーター・クリンカーズ社長兼CEOは「南米では乗用車販売が引き続き増加しており、ホイール事業、とりわけ小型乗用車用アルミホイールがメルコスール地域でシェアを拡大している」と述べた。
拡大する市場とアルミホイール需要に対応するため、マキシオン・ホイールズでは3つの戦略的施策を進めている。1つ目は、ブラジル国内の生産体制とグローバル事業を連携させ、直近の追加需要に対応すること。2つ目は、既存のグローバル資産をブラジル国内の2つの小型乗用車用アルミホイール工場(サント・アンドレおよびリメイラ)に再配置すること。3つ目は最も戦略的な施策として、アルゼンチンのポリメタルとの正式なパートナーシップを発表できることを誇りに思うとした。
ポリメタルは長年にわたり、アルゼンチン国内で生産する自動車メーカーに対する戦略的かつ高く評価されたアルミホイールの供給企業だ。
今回完了したポリメタルの株式取引は、現地法に基づき、アルゼンチンの競争当局に届け出る予定だ。
クリンカーズ社長は「南米における当社の戦略的施策によって、顧客が短期・長期のいずれの需要にも対応できるよう、求められるサービス水準と高品質なホイール供給体制を整備できると確信している」と締めくくった。
イオシペ・マキシオンは、自動車用ホイールの製造における世界的リーダーであり、米大陸で自動車構造部品を製造する主要企業の一つである。同社は14か国に33の製造拠点を有し、約1万7000人の従業員を擁している。




