タクシー業界のDXを推進する電脳交通は11月19日、クラウド型タクシー配車システム「DS」とタクシーアプリ「Uberアプリ」のシステム連携における導入エリアが、30都道府県へ拡大したと発表した。
この連携は、電脳交通の外部サービス接続システム「DSコネクト」を通じて実現される。2025年2月よりウーバーがアライアンスパートナーとして参画し、全国約600社・約2万2000台のタクシー車両に導入されている「DS」と、世界で展開される「Uberアプリ」との連携が可能となった。
近年、タクシー業界ではドライバー不足や高齢化が課題となっている。また、配車アプリの需要は高まっているものの、複数のアプリを導入すると車内に設置するタブレットが増え、ドライバーの業務負担が大きくなるという問題があった。
今回のシステム連携により、タクシー事業者は電話と「Uberアプリ」からの配車依頼を、電脳交通の車載タブレット1台でまとめて受けられるようになる。これにより、ドライバーの業務負担が軽減され、効率的な運用が実現する。
さらに、電脳交通がタクシー事業者とウーバー間の契約や支払い手続きなどを一元的に管理するため、事業者の事務的な工数も削減される。
この連携は地方都市から大都市圏まで幅広い地域で導入が進んでおり、電脳交通は今後も「DSコネクト」を通じてタクシー事業者の業務負荷軽減と売上機会の最大化を支援し、地域交通の利便性向上に貢献していく方針だ。




