ホンダの逆輸入車というとまず『アコード』の名が挙がると思うが、そのクーペ、ワゴンに続いたのが『シビック・クーペ』だった。
日本市場でシビック・クーペ(初代)が発売となったのは1993年2月16日。“企画、開発から生産に至るまで、アメリカの自由な感性を貫くことで、いわばクーペの新しい姿を追求した”とカタログ(1994年2月のもの)にもあり、Honda R&D North America,Inc.にて開発、生産拠点はHonda of America Mfg.,Inc.のオハイオ州イーストリバティ4輪工場と紹介されている。
ホンダ・シビッククーペ(初代)当時のカタログ
実車は5世代目シビックをベースに仕立てられた。その4ドアセダンのフェリオとホイールベースを共通の2620mm(3ドアハッチバックは2570mm)とし、後席左右にセミバケットタイプを採用(乗車定員は5名)するなどして居住空間を確保。前席には5世代目で特徴的だったワンアームヘッドレストが、このクーペにも採用された。スピードメーターはマイル表示が併記されていた。
ホンダ・シビッククーペ(初代)当時のカタログスタイリングは1994年に登場したアコードクーペに通じる、おおらかなフォルムを特徴とし、カタログ写真でもアメリカの風景の中に佇むシビッククーペの外観が多数掲載されている。
ホンダ・シビッククーペ(初代)当時のカタログ搭載エンジンは1.6リットルのVTEC、PGM-FI仕様のD16A型(120ps/14.8kgm)。これに4速ATのほか、油圧クラッチ採用の5速MTも用意された。




