大阪ガスネットワークは11月25日、京都市交通局の協力のもと、「工事現場をAIで自動認識する車載カメラ」を搭載した路線バスによるガス管パトロール業務を開始すると発表した。
これにより、大阪市、神戸市、京都市の関西三大都市全てでAIカメラによるガス管パトロールが展開される。
同社は道路に埋設されたガス管の周辺で他事業者による無断掘削工事を防ぐため、これまでもパトロールを実施してきた。2021年6月からは大阪市内の路線バスにAIカメラを搭載し、人手による巡回点検の効率化と頻度の向上を実現。これにより連絡なしで行われる掘削工事の発見が飛躍的に増加し、2024年度には約2倍に達した。
そして2025年11月中より京都市バスの一部路線でもAIカメラ搭載車がパトロールを行い、AI搭載バスは累計110台に増加する見込み。AIカメラは走行中に工事と思われる画像を自動抽出し、オペレーターが確認して連絡のない工事を判別する仕組みだ。
本取り組みは2022年の「第5回インフラメンテナンス大賞」で特別賞を受賞し、2023年には日本ガス協会技術賞も獲得。撮影された画像は通行人の特定を目的とせず、厳重に管理後、期間経過で消去されるとしている。
大阪ガスネットワークは今後も社会の安全と生活の質向上を目指し、新たな技術やサービスの開発に努める、としている。




