ボッシュは11月26日、産業機器テクノロジー事業を担うグループ企業のボッシュレックスロスが横浜国立大学内に、「フルードパワートレーニングラボ」を設立したと発表した。
ボッシュは横浜国立大学に対して、フルードパワー(油圧)に関する主要機器や制御装置を含む実習キットを無償で提供する。
油圧機器は幅広い産業で重要な技術であるが、高等教育における学習機会は減少している。この課題に対応し、ボッシュレックスロスは日本のものづくり産業を支える人材育成を目的とした大学との産学連携を推進している。
実習キットにはモーター、ポンプ、コントロールバルブ、シリンダなどの主要機器が含まれ、学生はこれらを用いてフルードパワーシステムを自ら構築できる。トレーニングラボでは計測や解析を通じてシステムの機能や課題を学ぶハンズオン形式の教育が実施される。
また、ドイツ本国のボッシュレックスロスのステファン・ハークCEOらが2025年秋から複数回にわたり最新の油圧技術に関するレクチャーを行う。これにより学生は最新技術を直接学ぶ機会を得る。
さらに、法政大学大学院デザイン工学研究科システムデザイン専攻でも同様の「フルードパワートレーニングラボ」を2025年11月に開設し、授業が始まる予定だ。
今回の取り組みは日本のものづくり産業を支える人材育成の一助として、今後も教育機関との連携を進めていく方針だ。




