中国のCATL、JD.com、GACグループが共同開発した電気自動車『AION UT Super』が中国でに正式発売された。
「人民の偉大な車」というブランド名で展開される同車は、バッテリーリースと車両一括購入の2つの購入オプションを用意している。バッテリーリース方式の場合、購入価格は4万9900元(約110万円)と、手頃な価格を実現した。
AION UT Superは、CATLのバッテリー技術とバッテリー交換エコシステム、JD.comのユーザー分析・販売・メンテナンスにおける競争優位性、GACの車両製造能力を統合した車両だ。Choco-Swapのサポートにより、航続距離500kmを実現し、わずか99秒での超高速バッテリー交換に対応する。充電効率の低さ、高い購入コスト、バッテリー劣化への不安といった消費者の課題に的確に対応し、より効率的でコスト効果の高い移動ソリューションを提供する。
また、「180日間の価格保証」も約束されている。車両引き渡し後半年以内に価格が下落した場合、ユーザーは価格差の10倍を補償として受け取ることができる。このため、早期購入がより費用対効果が高いといえる。
バッテリー交換ネットワークに関しては、「全国バッテリー交換」ネットワークが加速度的に形成されつつある。11月8日、中国800カ所目のChoco-Swapステーションが、中国北西部の陝西省西安市の大明宮景勝地の隣に正式に稼働した。計画によると、2025年末までに中国45都市に1000カ所のChoco-Swapステーションが設置され、2026年には約120都市に2500カ所以上、長期的には3万カ所を目指すとしている。
なお、CATLのナトリウムイオン電池「Naxtra」は、2026年にChoco-Swap対応車両モデルに初めて搭載される予定だ。
CATL、JD.com、GACグループが共同で発売した「人民の偉大な車」は、3社のリソースと強みを深く統合している。3社のエコシステムは、新エネルギー車消費のワンストップ新モデルを創出し、ユーザーに車の購入、使用、メンテナンスにおいて、より便利で透明性の高い新しい体験をもたらす、している。




